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俺の名前は阿部亮平。高校二年生。生まれつき病弱で、毎日学校何て行けやしない
あべ
朝から微熱で少し体が辛い。でも流石に行かないと先生に怒られる
あべ
体は熱で火照っているし、迂闊に歩けないし
あべ
こんな時、親がいてくれれば嬉しいのに。親は二人とも仕事人で共働き。愛されたことなんてなかった。所謂育児放棄に近い
あべ
お金だけは出してくれているので病弱でも何とかして行くしか無かった
フラフラと千鳥足で学校へと向かう
あべ
壁に手をつきながら、ゆっくり一歩ずつ学校へ歩みを進める
???
後ろからそんな声が聞こえてきた。振り返れば、俺よりも小さい背丈で、きゅるっとした目。少し猫口っぽい口の子が俺のことを心配そうに見つめていた
あべ
???
あべ
???
あべ
???
目の前のこの人も俺と同じ高校だそうだ。俺の事を心配そうに見つめては、ヒョイっと抱き上げられる
あべ
???
あべ
???
そう言って俺よりも小さい背丈の人は俺を抱き上げたまま学校へと向かう
あっという間に俺の教室まで辿り着いてしまった
???
あべ
???
そう言って元気に職員室に向かおうとしていた彼。だが、彼が向かっている方向に職員室はない
あべ
???
あべ
???
苦笑いしながら恥ずかしそうに俯きつつ職員室に向かった彼の背中を見送り、教室へと入る
俺は、虐められている。あの子にはバレないようにしていたけれど、同じクラスだったらすぐバレるだろう
モブ幸
モブ男
あべ
めぐろ
唯一俺を救ってくれるのは俺の事を唯一理解している目黒だけ
めぐろ
あべ
めぐろ
あべ
めぐろ
あべ
そう言われてパッと思い出したのは朝であったあの子
あべ
めぐろ
あべ
めぐろ
あべ
めぐろ
あべ
めぐろ
あべ
めぐろ
目黒が居てくれるだけで、ほんの少しだけ安心出来る
クズ先生
先生のその声で教室がシン……とする。先程までのガヤガヤ感はどこへやら
クズ先生
さくま
変な掛け声とともに入ってきたのは朝俺の事を送り届けてくれた彼だった
さくま
The・陽キャアニメオタクのような雰囲気の佐久間
クズ先生
さくま
佐久間は先生の指示で俺の席の隣に座る
さくま
あべ
さくま
あべ
軽く挨拶を交わしていれば、SHRが終わる。次は、交流会だ
モブ幸
あべ
モブ幸
モブ男
あべ
めぐろ
モブ男
めぐろ
あべ
めぐろ
俺は目黒の静止を聞かずに教室を慌てて飛び出す。飛び出したはいいものの、熱が急に上がったのかフラっとして、そこからの記憶は無い
次に目が覚めたのは保健室だった
さくま
あべ
さくま
あべ
めぐろ
あべ
さくま
あべ
さくま
あべ
さくま
あべ
めぐろ
何故か佐久間と目黒に静止される。少ししょんぼりしながら俯く俺