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キキィィィィィ!!!!
あの夜、あの場所で突然鳴り響いたあの音。
今まで聞いたことのないような大きくて怖くて耳を塞いでしまいそうな音。
椎那
私はあの夜。地獄を見た。それはもう、トラウマになる程の…地獄を。
椎那
救急車、パトカー。
それほどの事故だったのか、とその場から少し遠い所にいた私は思った
だが、私はなぜか引き寄せられるようにその事故が起きたであろう場所へ、一歩、また一歩と、近づいていた。本当に引き寄せられるように。スタスタと…
椎那
行かなければよかった。見なければよかった。
私は何が起きたか…わからなくなった。
椎那
椎那
警察
その場にいたのは。間違いなく私の姉である。凛ねぇだった、
椎那
入っては行けない黄色いテープを私は無視して進んだ。周りの一般人は変な目で見ていただろう。涙も流さずただ「凛ねぇ、凛ねぇ。」と呟いて歩く私を。
当然警察は止めた。
警察
警察
椎那
警察
そこで初めて私は大声をあげた。
椎那
警察
警察
椎那
警察
警察
私は姉と一緒に救急車に乗せられ、近くの病院へ行った。
医者
椎那
酷い言葉だった。その頃の私には。
待合室で1人寂しく座り、あの事故現場を振り返る。
沢山のガラスの破片、凛ねぇの飛び散った大量の血。凛ねぇが先月の誕生日に買った新しいバイク。
椎那
酷い物だな、こんなにも突然だなんて。
椎那
なんで、凛ねぇだってわかったんだろうか?
妹だからだろうか?
椎那
小さく、寂しく、もう一度姉の名前を呼んだ。
椎那
凛ねぇ。
作者です!この作品は私の中では結構良い方だと感じております!♡が1つでも来れば続編を投稿しようかと思っております!