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pro.
高尾楓弥 高3 学校1かわいいと言われている 愁斗のことが好き
森愁斗 高3 男子から人気 なんでも器用にこなす 楓弥のことが好き
春。新学期の匂いが教室の空気に 溶け込んでいた。
俺はいつも通り教室のドアを開けると 友達から声をかけられた。
勇馬
愁斗
席表を確認しながら 俺は目を細める。 隣の名前に思わず声が漏れた。
愁斗
教室の一角 窓側の席で、静かに 窓の外を見ていたのが 高尾楓弥だった。 柔らかい髪がさらりと揺れて 伏せた目が涼しげに見える。 男子校にも関わらず「姫」なんて 呼ばれているのも納得の美しさ。
けど いつも一人でいて 誰ともあまり話さない。 俺も 話したことはなかった。 ただ目は離せなかった。
愁斗
それが「恋」だと気づくのは もう少し先の話。
その日 初めて席が隣になったのに 俺たちはまだ言葉を交わさなかった。 でも心のどこかでわかってた。
何かが 変わりはじめているって。
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