英太
英太
久美
久美
英司
英太
僕は英司。
久美とは7年前に結婚し2年後に英太が生まれた。
休日には家族で出かけ、幸せな生活を送っている。
しかし、妻と出会って10年近く経つ今でも
僕は久美のことを、そして英太のことを本当に愛しているのかわからない。
そんなある日
僕はスマホの電話帳を整理しようとソファに座った。
英司
英司
電話帳のカ行を見ていたとき。
僕はある人のことを思い出した。
英司
英司
響子と僕は大学時代に付き合っていた。
その期間は3か月。
たった3か月間の彼女だったが、僕にとっては一生忘れられない3か月だ。
それは大学2年の夏
英司
英司
英司
英司
英司
英司
英司
英司
響子
これが響子との出会いだった。
英司
響子
英司
響子
英司
響子
響子
英司
響子
英司
響子
英司
英司
響子
響子
英司
英司
響子
響子
響子
響子
英司
英司
英司
響子
英司
英司
それから僕は時間があるときには、癒されたいときでなくてもその水族館に通うようになった。
もしかしたら響子さんに会えるかもと思ったからだ。
しかし、なかなか会えなかった。
僕はそのことを友人の敦彦に話した。
敦彦
英司
敦彦
英司
敦彦
英司
英司
英司
敦彦
英司
英司
敦彦
英司
英司
敦彦
僕の親は僕が5歳の時に交通事故で亡くなった。
周りのみんなは受けてきたであろう親からの愛情を、僕はよく覚えていない。
だから僕は愛というものがどういうものか知らないし、「好き」という感情はあってもそれが愛なのかよくわからなかった。
そしてある日、僕はまた水族館に行った。
英司
深海魚の水槽の前に響子さんと響子さんのお母さんと思われる人が立っていた。
しかしそのお母さんらしき人は響子さんに何か言ってどこかへ行ってしまった。
またトイレにでも行ったのだろうか。
僕は響子さんのところに行った。
英司
響子
響子
少し体調が悪そうに見えたが、深海魚のコーナーが薄暗いからそのせいかと思った。
英司
響子
響子
響子
英司
響子さんに会うためにあれから頻繁にここに通ってたなんて、恥ずかしくて言えなかった。
英司
英司
英司
響子
響子さんに会うために水族館に通ってたことも恥ずかしくて言えなかったのに
なぜ会うのが2回目の女性にこんなことが言えたのか今でもわからない。
英司
響子
響子
英司
響子
響子
こうして響子と僕の忘れられない3か月が始まった。