あれからしばらく経った。
煮干し
…朝からなんも食ってねぇな…
適当に置いてあったラムネとビタミン剤を口の中に放りこむ
美味しいと言う訳ではないが 飯を食べる程の暇は無いのだ
少しして、部屋のドアが開く
マグロ
煮干し、まさかサボってたり…
煮干し
んだよ、邪魔すんな
マグロ
し、仕事してる…!?!?!?
煮干し
そんな驚くことか?
眉をひそめながら首を傾げる
マグロ
嘘でしょ…書類分けてもらおうと思って来たんだけど…
煮干し
あー、いい。大丈夫
煮干し
俺の方で済ませる。お前は遊びに行ってこいよ
マグロ
……君、本当に煮干し?
煮干し
はぁ!?!?
ここまで信用されていなかったなんて 心外だ
煮干し
はぁ…俺だってやる時はやるよ。そもそも、これが目的でイワシは俺を創ったんだし…
マグロ
いや、そうだけど…変わったね、アンタ…
煮干し
ほら、わかったならさっさとここから出てけ
煮干し
邪魔だ
マグロは静かに部屋から出て行った
柏木
ふんふんふ〜ん♪
イワシワールドの方から書類が届いた
柏木
よ〜し、開けよ〜
書類を取りだし、確認する
柏木
…あれ?なんかいつもとレイアウトとか違う…てか見やすい…
慌てて印鑑の方を見る
柏木
……ん?
柏木
煮干しくん??
柏木
あの子書類なんて作れたの???
見慣れない判子に衝撃を受け 急いで煮干しに連絡をした
柏木
っちょ、煮干しくん!?
珍しい相手から電話が来たから 慌てて取ってしまった。
煮干し
んだよ…
柏木
君、書類作れるの!?
煮干し
はぁ!?俺の事なんだと思ってんだ…
柏木
いやさ…なんか…感動というか…
柏木
まぁ、見やすいし、分かりやすいよ!ありがと!
煮干し
は、はぁ…ソウデスカ…
柏木
そんじゃ、仕事頑張ってね〜!