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私は彼の用意した服を着替え終え、
ドアを開けた。
彼はテーブルにご飯を用意し穏やかに待っている。
私
朔
朔
彼が私の顔に手を触れ、髪を耳にかけた。
朔
朔
昨日の彼とは違い、何事も起きてなかったように穏やかに振る舞っていた。
私はというと眠れずに疲弊しきった身体とじんわりと残る痛み、
そしてどう理解したらよいかも分からない環境に意識は朦朧としていた。
朔
彼は作ったような笑顔を浮かべる
朔
質素にも用意されていたのはコンビニで買ったようなお弁当。
私
朔
流れる時間と、静かな食卓は決して彼が望んだような穏やかなものではなかった。
私
朔
彼は数回私を意識しながら心配そうにこちらを見た。
私は目を合わせる事もなく、ただ必要な栄養だけを摂取していた。
朔
私
食べ終えると彼はまた心配そうにこちらを見る。
まるで親の機嫌を伺う子供のように。
朔
朔
彼は私を元の部屋に戻し
奥にあるベッドへ誘導した。
暗い部屋の中、彼は横に私を座らせ
少しの間私を見つめた。
朔
そしてまた落ち込んだ表情を見せると
私を押し倒し
ポケットに忍ばせていた手錠で私とベッドを繋いだ。
私
朔
朔
私
朔
朔
彼は付け足したような注意の言葉を述べると
さみしそうに部屋を後にした。
彼は何を考えているんだろう…
なんであんな辛そうな顔をするんだろう…
本当はこんな事したくないの?
本当はするつもりもなかったの?
「間違え」てしまっただけなの?
そんな考えもまとまらないまま
私は朦朧としていた頭の中、眠りに溶けていくだけだった…
…つづく