テラーノベル
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なんだこれは。
脳みそを直接殴られたかのような衝撃が私の頭を襲う。
華夜の手の中にあったガラケーは、いつの間にか風香の手を離れ、画面にヒビが入ってしまった。
美鳥
月泉
月泉
美鳥
月泉
美鳥
美鳥
風香
風香
月泉
月泉
美鳥
美鳥
美鳥
美鳥
思わず肩を叩こうとした手が、宙で止まる。
ガラケーを握る華夜の目は暗く虚ろで、本当に穴が空いたかのよう。
黒い瞳に映っているはずの私達も、どこかぼやけて見えた。
華夜
華夜
風香
風香
月泉
華夜
華夜
華夜
華夜
月泉
華夜
華夜
華夜
華夜
風香
華夜
華夜
華夜
華夜
華夜
華夜
風香
華夜
華夜
華夜
華夜
華夜
華夜
美鳥
こう言われてしまえば、私ではもう、何も言葉を掛けてはあげられない。
月泉はただ呆然と立ち尽くしていた。 風香も何かを言いたそうに、口をパクパクさせていた。
美鳥
美鳥
この子の気持ちが、分からないはずがない。
自分が少なくはない時間を注いで作ったもの。 自分の思い描いた世界を詰め込んだ、小さな人生の結晶。
それをたった指を数回動かすだけで、誰かのものとして使われてしまう。
それは何よりもくやしくて、 作者として悲しいことだ。
美鳥
美鳥
美鳥
華夜
美鳥
美鳥
美鳥
美鳥
美鳥
月泉
月泉
月泉
月泉
華夜
その日の夜、我が家のリビング。
今日が金曜日かつ、親が日曜日までいないのをいいことに、私は皆を家に泊まらせた。
今日のうちにどうしても、やっておきたい事があったのである。
風香
美鳥
美鳥
美鳥
風香
風香
美鳥
美鳥
美鳥
美鳥
美鳥
月泉
月泉
風香
私達の視線の先には、大きなデスクトップパソコン。当時ではかなり高性能な機体が、家族共用として鎮座していた。
スクリーンセーバーが解除された画面にあるのは、とある作品投稿サイトの、1人のユーザーページ。
可愛らしい絵がずらりと並ぶ、その画面の上部には、やたら主張の激しい自己紹介が表示されている。
美鳥
美鳥
美鳥
月泉
月泉
月泉
風香
風香
美鳥
美鳥
美鳥
月泉
風香
風香
風香
月泉
月泉
月泉
月泉
風香
美鳥
風香
風香
月泉
月泉
月泉
美鳥
美鳥
月泉
こうして、各々の画面と向き合った私達は、華夜の名誉を回復すべく動き出した。
1時間、いや、1分でも早く。 華夜を悲しませた犯人を懲らしめる。
華夜の絵が、時間が、創造性(クリエイティビティ)が。 これ以上傷つかないように……
そして、日付が変わった頃――
美鳥
美鳥
風香
風香
美鳥
美鳥
美鳥
風香
風香
風香
風香
風香
風香
月泉
月泉
月泉
風香
風香
風香
風香
月泉
月泉
月泉
美鳥
美鳥
月泉
月泉
月泉
月泉
風香
月泉
美鳥
美鳥
美鳥
美鳥
美鳥
美鳥
美鳥
月泉
美鳥
風香
月泉
美鳥
美鳥
月泉
風香
風香
当時の顔を思い返せば、我ながら、相当酷い笑顔だったと思う。
加害性に満ちた目は見開かれ、口角だけがつり上がった、そんな顔。
でも、『仕返し』に燃える2人もまた、同じような顔で私の事を見ていたのだ。
美鳥
美鳥
コメント
2件
労力……ッ!!被害者の労力……ッ!!!私の嫌いな力…… 投稿お疲れ様です🙏