翌朝────
かぐ耶
おーはーよー…
柚瑠
はよ
柚瑠
…寝られた?
かぐ耶
うん~
かぐ耶
お布団ふかふかだった☺️
柚瑠
客人用の干しといたからな
かぐ耶
ん
かぐ耶
ありがとう
柚瑠
あ、ああ
柚瑠
それより、家出してるとか言ってたけど、やっぱり早く帰った方がいいと思うよ
柚瑠
俺も今日から学校だし…
かぐ耶
がっこう…?…ああ学校ね!
柚瑠
てかお前も学校どうすんだよ
柚瑠
土日はいいとして、今日月曜日だし…
かぐ耶
…あー、学校は大丈夫。
かぐ耶
今お休みなの!
柚瑠
え?こんな時期に?
柚瑠
夏休みならともかく、まだ5月だよ?
かぐ耶
ほら、個性派なのよ!ね?(笑)
柚瑠
まあいいけど…
柚瑠
俺、行ってくるから…好きにしてていいけど工房には入るなよ
柚瑠
爺さん怒るからさ
かぐ耶
うん、行ってらっしゃい
柚瑠の部屋────
かぐ耶
はあ…ここまで来たはいいけど…
かぐ耶
いつまで居られるかな…
???
かぐ耶様
かぐ耶
…はあ…やっぱり付けてたのね…。誰の差し金?
???
それは申し上げることが出来ません。…咎人である貴方様がこうして安全に生きられるか監視しなくてはなりませんから。
かぐ耶
相変わらずね。どうせ叔父上でしょう?言わずとも分かるもの
???
かぐ耶様、あと10日で帰れます故、お気をしっかりとお持ちになって下さいませ。
かぐ耶
どうせ帰ったって誰も喜びやしないわ…
彼女に残された自由な時間はあと10日だけ。
かぐ耶
私に残されたのは結局千年前と同じ結末なのかな…