僕が連れて行かれたのは
綺麗な家だった。
ころん
僕は周りを
キョロキョロと見渡す。
さとみ
確かに
部屋には
生活するための
最低限のものしか
置いていなかった。
さとみ
さとみ
ころん
僕は言われるがままに
その人の隣に座った。
さとみ
ころん
ころん
さとみ
ころん
さとみ
さとみ
ころん
さとみ
さとみくんは
優しく微笑んだ。
笑った彼の顔は
なぜか安心する。
さとみ
ころん
さとみ
ころん
ころん
さとみ
ころん
僕の顔は
トマトのように真っ赤になった
気がする。
僕が固まっていると
さとみくんの唇が
僕の唇に重なった。
ころん
ころん
僕は必死に抵抗するが
まったく通用しなかった。
そのまま
浅いキスから
深いキスへと変わっていった。
ころん
初めてのキスが
男というのが
とても嫌だった。
僕の口の中は
自分の唾液と
さとみくんの唾液でいっぱいだった。
そして
やっと満足してくれたのか
唇を離してくれた。
ころん
ころん
ころん
さとみ
さとみ
さとみ
さとみ
ころん
ころん
さとみ
さとみ
さとみ
ころん
さとみ
そして僕達は
そのまま夜を一緒に過ごした。
初めての体験でどきどきしたけど
さとみくんが優しくしてくれたから
そこまで痛くなかった。
次の日
僕は
遠くからする
いい匂いに目が覚める。
ころん
ころん
大きなあくびをする。
ころん
隣にはさとみくんがいなかった。
さとみくん、どこに行ったの。
訳が分からず
いい匂いがする方へと
向かうことにした。
ころん
キッチンへ向かうと
そこには
召使いらしき人が
目玉焼きを焼いていた。
召使い
召使い
ころん
ころん
召使い
ころん
召使い
ころん
僕はなぜだか
今すぐにさとみくんに会いたかった。
そして
朝ごはんを持ってきてくれた。
僕は持ってきてくれた
ご飯を
1人で食べる。
味がしない。
美味しくない。
なんでだろう。
僕は
味がしない
ご飯を
少しずつ食べる。
すると
なぜか
視界が歪んだ。
おかしい。
なんでだろう。
その答えはすぐにわかった。
僕は泣いていたのだ。
僕の涙が
どんどん料理に零れていく。
僕は
涙を流しながら
ひたすら
ご飯を食べ続けるしかなかった。
夜になっても
さとみくんは帰ってこない。
僕は
自分の膝を抱えて
さとみくんの帰りを
待っている。
ちょうど日付が
変わったタイミングで
さとみくんが帰ってきた。
ころん
さとみ
さとみ
ころん
さとみ
さとみ
ころん
さとみくんは
優しく僕のことを抱きしめる。
僕も強く抱きしめ返す。
僕はさとみくんの
肩に顔を埋める。
そして微かに涙を流す。
さとみくんの服の肩が
少し濡れてしまったのは
秘密にしておこう。
ころん
さとみ
ころん
さとみ
さとみ
僕とさとみくんの
2人だけの世界みたいで
なんだか嬉しくなってしまう。
その後僕達は
一緒にベッドに潜って
見つめ合いながら
眠りに落ちるのだった。
コメント
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ブクマ、フォロー失礼いたします✨
初コメ&フォロー失礼します!最高です!