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僕のご主人様

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僕のご主人様

2 - 僕のご主人様は帰りが遅い

♥

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2021年08月09日

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僕が連れて行かれたのは

綺麗な家だった。

ころん

うわぁ。

僕は周りを

キョロキョロと見渡す。

さとみ

別に、そんなに面白いもんはねぇよ。

確かに

部屋には

生活するための

最低限のものしか

置いていなかった。

さとみ

ころん。

さとみ

こっちおいで。

ころん

.......はい。

僕は言われるがままに

その人の隣に座った。

さとみ

はは、いい子。

ころん

.......ありがとうございます///

ころん

あ、あの。

さとみ

ん?

ころん

あなたのお名前ってなんですか?

さとみ

俺の名前?

さとみ

俺の名前は、さとみだよ。

ころん

.......さとみくん?

さとみ

それでいいよ。

さとみくんは

優しく微笑んだ。

笑った彼の顔は

なぜか安心する。

さとみ

ねぇ、ころん。

ころん

はい?

さとみ

ヤろうよ。

ころん

へ?

ころん

な、何をですか?

さとみ

セッ○ス♡

ころん

......./////

僕の顔は

トマトのように真っ赤になった

気がする。

僕が固まっていると

さとみくんの唇が

僕の唇に重なった。

ころん

ん!?

ころん

んぅ!

僕は必死に抵抗するが

まったく通用しなかった。

そのまま

浅いキスから

深いキスへと変わっていった。

ころん

.......ん。

初めてのキスが

男というのが

とても嫌だった。

僕の口の中は

自分の唾液と

さとみくんの唾液でいっぱいだった。

そして

やっと満足してくれたのか

唇を離してくれた。

ころん

はぁ。

ころん

なっ、何するんですか!

ころん

やめてくださいよ!

さとみ

なぁころん。

さとみ

お前、自分の立場分かってんの?

さとみ

てめぇに拒否権なんてねぇんだよ。

さとみ

あんな大金肩代わりしてやったんだから、大人しく言うこと聞け。

ころん

た、確かにそうだけど。

ころん

こんなことされるなんて思ってなかったです。

さとみ

お前はさ、優しすぎるんだよ。

さとみ

人のこと簡単に信用するからこんな目にあうんだろ。

さとみ

可哀想だなぁ。

ころん

可哀想だと思うなら、もうやめてくださいよ。

さとみ

いやだ。

そして僕達は

そのまま夜を一緒に過ごした。

初めての体験でどきどきしたけど

さとみくんが優しくしてくれたから

そこまで痛くなかった。

次の日

僕は

遠くからする

いい匂いに目が覚める。

ころん

.......ん。

ころん

ふぁぁ。

大きなあくびをする。

ころん

.......あれ、さとみくん?

隣にはさとみくんがいなかった。

さとみくん、どこに行ったの。

訳が分からず

いい匂いがする方へと

向かうことにした。

ころん

さとみくん?

キッチンへ向かうと

そこには

召使いらしき人が

目玉焼きを焼いていた。

召使い

あ、ころん様

召使い

おはようございます。

ころん

お、おはようございます。

ころん

あの、さとみくんってどこに行きましたか?

召使い

さとみ様なら、もうお仕事に向かわれましたよ。

ころん

.......そうですか。

召使い

そろそろ、食事が出来ますので、座って待っていてください。

ころん

はい。

僕はなぜだか

今すぐにさとみくんに会いたかった。

そして

朝ごはんを持ってきてくれた。

僕は持ってきてくれた

ご飯を

1人で食べる。

味がしない。

美味しくない。

なんでだろう。

僕は

味がしない

ご飯を

少しずつ食べる。

すると

なぜか

視界が歪んだ。

おかしい。

なんでだろう。

その答えはすぐにわかった。

僕は泣いていたのだ。

僕の涙が

どんどん料理に零れていく。

僕は

涙を流しながら

ひたすら

ご飯を食べ続けるしかなかった。

夜になっても

さとみくんは帰ってこない。

僕は

自分の膝を抱えて

さとみくんの帰りを

待っている。

ちょうど日付が

変わったタイミングで

さとみくんが帰ってきた。

ころん

.......さ、さとみくん。

さとみ

え?ころん?

さとみ

なんで、起きてんの?

ころん

さとみくんに会いたくなっちゃって。

さとみ

.......ごめんな。

さとみ

遅くなっちゃった。

ころん

ううん。大丈夫。

さとみくんは

優しく僕のことを抱きしめる。

僕も強く抱きしめ返す。

僕はさとみくんの

肩に顔を埋める。

そして微かに涙を流す。

さとみくんの服の肩が

少し濡れてしまったのは

秘密にしておこう。

ころん

さとみくん。

さとみ

何?

ころん

寂しかった。

さとみ

ごめんな。

さとみ

俺もだよ。

僕とさとみくんの

2人だけの世界みたいで

なんだか嬉しくなってしまう。

その後僕達は

一緒にベッドに潜って

見つめ合いながら

眠りに落ちるのだった。

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