なんで…こんなことをやってしまったのだろう
私は…優歌を殺してしまった
些細なことだった
喧嘩をして…私はそこにあったもので
優歌を殴った。後で気づいた
それが『鈍器だったことに』
亜美
あ…あぁぁ…
優歌
亜美
どうしよう…どうしよう…
私は、人を殺してしまった恐怖より
別の感情,焦りがあった
これからの未来はどうなるかとかで
だから私は
海にその死体を捨てた
亜美
ごめん…ごめんね優歌
優歌
亜美
…………
それから私は
家に帰った。
帰ったら気絶するように寝た
それからだった
『奇妙な夢を見るようになったのは』
優歌
ねぇ…助けてよ…亜美
亜美
…………
優歌
ねぇ…亜美…
それが三日間続いた
亜美
今日こそは…
また見た。あの夢を
優歌
ねぇ、助けてよ
亜美
あんたはもう
亜美
死んだの
亜美
死体だって海に捨てたし
亜美
もう魚とかに食べられて
亜美
なくなってるわ
優歌
そっか…体があればいいのね?
そう言って、あいつは消えた
それからは奇妙な夢を見なくなった
あの音がなるまでは
ガタンッ
亜美
タンスから…音がしたわよね…?
タンスを開けてみると
あいつが居た
亜美
ねぇなであんたがいるの!?
優歌
死体の口は動かずに喋った
優歌
体、用意したよ?
優歌
早く助けてよ
体を用意されても
組成の仕方がわからない
亜美
どうやって助けるの?
亜美
私は分からない
亜美
分からないんじゃ助けられない
優歌
簡単よ
優歌
誰でもいい、人を
優歌
1人殺すだけでいい
亜美
…………
その夜、殺人を実行した
辺りは誰も居ない
まるで、私が殺人をすると分かって
隠れているようだ
亜美
亜美
居たわ
知らない子だから良かった
私はその子をナイフで刺した
見知らぬ少女
あ…なん…で…
亜美
夜に出歩いちゃいけないって
亜美
お父さんやお母さんに教わらなかったの?
亜美
いいつけは守らないけどけないわね
その子を殺したあと、
海に捨てた
またあの悪夢を見た
見知らぬ少女
ねぇ…助けてよ…
私は自分をナイフで刺した