3年生引退公演から数日後、2年生の提案で、打ち上げをすることになった。
そして、その日が、3年生が部活に参加する最後の日になる。
リンは、少し寂しさを感じながら、部室へと向かった。
リン
全員
みんなは、いつもと変わらなかった。
いつも通りに挨拶を返し、いつも通りに雑談したり、スマホを見たりしていた。
蓮先輩
全員
そして、各々持ってきたお菓子を分け合い、食べながら、おしゃべりやレクを楽しんだ。
時々、泣いている部員もいたが、みんな笑っていた。
まるで、この時間がずっと続くことを錯覚させようとするように。
しかし、その時間が長く続くことはなく、気がつくと、下校時間の30分前になっていた。
蓮先輩
そうして、3年生が、1人ずつ話をしていった。
リンは、ずっと泣いていた。
話など、聞いていられなかった。
リンはただ、辛かった。
先輩がいなくなってしまうことが。
そう思うと泣かずにはいられなかった。
全てが終わり、解散になったあと、3年生がハグしてくれた。
頭を撫でてくれる先輩もいた。
3年生の手は、暖かかった。
リン
リンはただ、その言葉を繰り返した。
何度言っても言い足りない程、先輩には助けられたから。
そうして家に帰ると、リンは、これまでの部活を思い出していた。
ささやかなやり取りが、まるで、さっきのことのように感じた。
リン
リン
リン
かぐや先輩
リン
リン
別の日には、
六花先輩
リン
リン
リン
また別の日には、
リン
ハル先輩
リン
ハル先輩
ハル先輩
リン
リン
リン
リン
ハル先輩
リン
ハル先輩
リン
ハル先輩
リン
ハル先輩
リン
さらに別の日には、
あれ?明日部活あったっけ?
リン
蒔子
紫苑
蒔子
紫苑
リン
リンは頼まれると断れない
リン
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い:(´◦ω◦`):プルプル
六花先輩
リン
リン
絵美
友紀
麻由
リン
リン
リン
気がづくと、さっき枯れたはずの涙が流れていた。
そして、後悔した。
リン
リン
先輩はいつも暖かかった。
なのに、リンはずっと、先輩を拒否していた。
リンは、悔しくてたまらなかった。
もっと早くから、先輩を信じるべきだった。
自分が間違っていた。
涙が止まると、リンは、眠りについてしまった。
リン
その日の夜は、満天の星空に包まれていたらしい。
主
主
主
主
主
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