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yan

...

yan

七不思議って本当に存在する...?

yan

でももこれが七不思議と
確定したわけでは無いし...

yan

見てみないと分かん
ないからね...っ

そう思い俺はドアに手を伸ばした

ガラッ

ーーー♫

音が鳴っているピアノの方を見ると

オレンジ色の髪をした綺麗な女の子が

ピアノを弾いてるのが見えた

俺は女の子を見た瞬間一気に体から 力が抜けていくように感じた

yan

良かった、やっぱり七不思議
が存在する筈ないもんね

 そう小さな声で呟いた

安心して俺は女の子に声をかけた

yan

ねーね、君何弾いてるの?

俺が話しかけても女の子は反応せずにずっとピアノを弾き続けている

yan

ねぇ、聞こえてる?

無視

yan

何年生?

無視

yan

ピアノ、うまいね

無視

yan

聞こえてる?!そこの
オレンジ髪の女の子!

焦ったくなって

俺がそう発した途端、音が止まった

 

...

 

はっ?

 

私のこと見えんの?

思いがけない返事が返ってきた

俺は少しだけ戸惑っていてから女の子に言葉を返した

yan

えっ、見えるよ?

そういうと女の子は一瞬顔を顰めて

 

...っ

 

もしかしてアンタ
霊感ある?

そう告げた

yan

...?

霊感?

なんで霊感の話が出てきたの?

思いがけない返答に俺が戸惑っていると女の子は少し黙って言った

 

...

 

はぁ...

 

私、この学校の七不思議の

音楽室から鳴るピアノの霊だよ

メロディーの約束

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