ばたんっ
初めて見る、
双子の兄、青の部屋。
意外に綺麗で、整頓されてある。
床に物が散乱してあるのではなく、
ちゃんと棚に閉まってあったり、
壁に立て掛けてあったりしてる。
しばらく周りを見渡して居ると、
古そうな写真がひとつ。
三段ボックスの上に飾られていて、
大事そうに置いてある。
その写真は、
兄弟6人だけで撮ってある、
"家族写真"
なんでこんな物を?
俺は満面の笑みでピースして写ってる。
「懐かしいなぁ、」
...またこの時に戻れたら、。
俺は、
俺はこんな事にならなくて済んだの?
やりたくもない仕事をして、
家事も全部俺がして、
理不尽に兄弟達に怒られて、
「大好きだよ。」
「愛してる。」
そう言ってくれるのは、
仕事のお相手さんだけ。
心の籠ってない、
お世辞で言われるだけ。
...どうしてこうなったんだっけ?
覚えて無いや、
手を頬に当てると、
確かに濡れてる感触があった。
自分でも分からない。
何故泣いているのか。
しばらく無言が続いた。
2人とも俯いて 責任を感じてるみたいだった。
その時、青が口を開いた。
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コメント
15件
神作品すぎてやばい…続き楽しみにしてますm(*_ _)m
いけぇぇ続きお願いします♡♡♡♡♡♡