テラーノベル
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学校へ歩いていると、無意識にいつもの三又路で足を止めた
もう彼奴らは待っているはずないのに
sha
ふん、と鼻を鳴らして学校へ急ぐ
...
少しだけ、期待してしまっている自分が大嫌いだ
学校につくと、周りの生徒たちは俺を白い目で見てくる
何も知らないくせして片方の味方をして、どうせ都合が悪くなったら関係ありませんみたいな顔する此奴らにそんな目を向けられる覚えは無い
とは思いつつも、無言で玄関へと歩く
どうせ此奴らには何を言ったって無駄なのだから
姫川 愛飴
自分の下駄箱を開けると、そこには大量の虫の死骸
よくもまぁこんなに集めたものだ
床にまで散乱したそれを拾ってその辺の陰から覗いている奴らに投げる
mob
情けない声をあげてひっくり返ったそいつは良いとして、問題はもう一人の覗いている方である
sha
見慣れたフード付きの緑パーカーに、足音のしない歩き方
sha
zm
まぎれもなく鳥井 希その人だ
zm
いつものような無邪気に感情を乗せた声ではなく、必死に溢れ出そうな感情を我慢しているような声だった
zm
...彼奴、変な事言ってねえだろうな
zm
zm
目を伏せてそういうゾムはまだ迷っているようだった
俺たちはトントンを筆頭にグルさんに全幅の信頼を置いている
だから、ゾムは今グルさんを信じるか、はたまた現場を見た姫川愛飴を信じるのか
きっと、今「俺はいじめてない」と言えばゾムは信じる
だから、
sha
zm
sha
そう言うと、ゾムは絶望したような表情で此方を見た
全く、フードで顔が殆ど見えないのに分かりやすい奴だ
zm
sha
別に嘘じゃない
姫川さんにイラッとしたことはあるから
sha
sha
zm
kn
zm
ゾムは話しかけてきたコネシマの対応におわれていて、俺を追いかけるような様子は無い
これ幸いと俺は教室に向かった
教室のドアを開けると、ドアの奥で水とバケツが降ってきた
入ってきた俺に水でもかけようとしたのだろうか
いやさ、この仕掛け方やったらドア開けた瞬間入らんと水かからんって
無言で席につき、教科書をバッグから取り出した
姫川 愛飴
隣で姫川さんが誰かに話しかけている
姫川 愛飴
なにやってんの...はよ返事返してやれよ
姫川 愛飴
sha
突然大きな声を耳元から出されたので驚いた
姫川 愛飴
姫川 愛飴
...あーなるほど
俺って足速いからね
姫川 愛飴
...どうするかな
俺はなやんでいた
別に出たくないという言う訳では無いが、出るなら彼奴らと一緒にはなるだろう
姫川 愛飴
姫川 愛飴
そう言って姫川さんはいなくなった
その数秒後にチャイムが鳴り、HRが始まった
コメント
6件
あーっ今回も好きすぎますっ🥹💓あえて自分の事を悪く言うshaさん…。🥲🥲続き待ってます。🥹💕💕