テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
556
ののん
80
歌音
7,436
2 7
バイク
癒し
低音
低音
2 7
2 7
2 7
高音
透明
バイク
2 7
バイク
2 7
透明
高音
低音
癒し
2 7
高音
透明
低音
バイク
癒し
episode 9
誰もが“死んだ”と思った
周りは敵の気配でいっぱい
気を一瞬でも抜けば命はない そんな戦場で
ひとつの“命”が“賭け”に出た
いぬ
高音
いぬ
高音
さっきいぬと高音と目が合った 線上に立つ“影”がある
両手を広げ、 こちら向いて立っていた
“いなかった”はずのこの子が 一体どうやってここまできたのか
誰もが事実を疑った
ゆっくりと身体が前へ傾く
いぬ
高音
いぬと高音が素早く抱きしめて支えた
背中に回した手には ドロッとした感触があった
……血、だった
いぬ
高音
高音
桜
桜
ふたりを守ったのは 《未来予測》した桜だった
一番 どこが危険で、どこが安全か
それが よくわかっているはずなのに
桜は迷いなく庇った
背中に銃弾が入っており
いくつか食らった弾の中には 貫通している弾もあった
紫(ラベンダー)
紫(ラベンダー)
共にいた紫が守れなかった悔しさで 拳を強く握り、小さく拳が震えた
紫(ラベンダー)
紫(ラベンダー)
紫が珍しく、取り乱す
涙はない……ただ
失うことへの“恐怖”だけが 紫の心を渦巻くように支配していた
紫(ラベンダー)
カチャッ
紫(ラベンダー)
紫が銃を構える
それと同時に 紫の背後に影が飛び降りる
7(なな)
しずく
王子
スイカ
怒りで満ちた音色の刃、 シクフォニのメンバーだった
いぬ
癒し
高音
紫たちに続いていた癒しは青ざめて 高音へ抱きついた
敵
低音
バンッ!!
癒し
高音
高音
次から次へと増援の来る彼らに 腹が立った敵が高音へ……
リーダー組へ発砲する
そのひとつが 癒しの背中を撃ち抜いた
高音
いぬ
いぬ
桜
高音
いぬ
いぬ
桜
高音の瞳が強く輝いた
いぬや桜も高音に続く
高音の右目に 浮かぶ星の紋様は消え、
3人の右目には桃色の音符(♪)が 浮かび上がっていた
透明
ねこ
紫(ラベンダー)
グループ内で相棒と言われる 3人が顔を青ざめて叫んだ
高音
高音が目を伏せながら耳に優しい 高音ボイスで歌を歌い出す
いぬ
次のフレーズを手を胸元に置き 手を差し伸べたいぬが繋ぎ
桜
ふたりの紡いだ歌声で 傷が“癒された”桜が笑って歌った
リーダー組
周りには小さな音符(♪)が 浮かび上がり
それぞれのカラーに染まっていく
いぬ
いぬは導く桃色に
高音
高音は輝く赤色に
桜
桜は優しい桃色に
彼らが歌うたび、音符は増えていく
いぬ
いぬが人差し指で空を描く
すると音符が弾け、 いれいすメンバーの周りを舞った
高音
高音も同じように 空を描き、音符を動かす
すたぽらメンバーの周りを 高音の音符が舞い、銃弾から守る
桜
桜がゆっくりクルッと回る
音符も追いかけるように シクフォニメンバーの周りを回った
ねこ
透明
紫(ラベンダー)
相棒の3人も瞳を光らす
相棒組
歌を歌いながら ステップを踏みながら
それぞれのリーダーを守り、 刃を奏でた
低音
ライオン
7(なな)
かろうじて残った敵を 左腕ポジの彼らが追い打ちをかける
低音は 確実に致命傷を撃ち抜き
ライオンは手加減なしで 棍棒を歌声に合わせて振り回した
7 はふたりから逃れた 敵を見事な回し蹴りで吹っ飛ばす
いぬ
高音
桜
歌声を響かせながら いぬはほんのりフラつく
高音が支えた次の瞬間
反対にいた桜が膝から崩れ落ちた
桜
桜の音符が不安定に左右に揺れる
桜
膝をつき、フラついた桜は いきなり吐血した
瞳の中の 桜の模様は薄っすら消えかけ
桃色の音符の模様は弱々しく輝いた
紫(ラベンダー)
桜の状態にいち早く気付いた紫が 瞳の光を消して駆け寄る
敵
しずく
スイカ
銃を構えた敵を 残りのメンバーが蹴飛ばす
紫(ラベンダー)
紫はすぐさま 倒れた桜を抱き支える
支えた手は 紫らしくなく、震えていた
桜
紫がそばに寄り安心したのか、桜は ゆっくり目を閉じた
いぬ
高音
桜の深刻な状態を見て いぬと高音は空気をピリつかせる
ねこ
透明
透明
それに 気付いたふたりが一気に駆け寄る
ねこはいぬの目を手で覆い
透明は 高音を優しく、強く抱きしめた
バイク
ひよこ
王子
残りのメンバーも 徐々にリーダー組へ集まる
バイクは 槍を振り回して血を飛ばし
ひよこは ナイフをしまって手を後ろで組む
王子は フードを下ろして微笑んだ
高音
いぬ
高音
高音は透明を抱きしめ返す
少し過呼吸気味になった
目は虚になり
瞳の中で輝いていた星と 音符の紋様は薄くなって弱まっていく
いぬも瞳を伏せて謝る
いぬも 薄っすらと模様が消えかけていた
いぬ
ねこ
高音
透明
いぬは身体の力が抜け
高音はゆっくり目を閉じた
他メンバーも顔を青ざめて口を閉じる
いぬ
いぬ
いぬはそっと目を閉じて力を抜くと ねこに身体を預けた
いぬ
周りの音符は 消えずに煌めいて弾けた
いぬたち三人“以外”の 全メンバーの怪我が治った
いぬと高音の“加護”は消えていた
コメント
2件
続き待ってます!無理せず頑張ってください!
うわっ、第11話、めちゃくちゃ熱かったですね……! 桜が《未来予測》で迷わず庇ったシーン、もう心臓掴まれました。紫が珍しく取り乱すのも、それだけ信頼してる証拠ですよね。そして高音・いぬ・桜の三人が歌で力を解放する瞬間、音符が舞って仲間を守る演出が本当に綺麗で……。でもその代償なのか、三人とも倒れてしまって。加護が消えた描写が切なくて、次が気になりすぎます。にーなさん、人物同士の絆と代償の描き方が本当に巧いです!