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えま宅
家に帰ると郵便受けには大量に紙が入っていた
私はそれを取ってまず必要な手紙がないか分けていた
狐さんはコンビニにお茶を買いに行っている
これは…っ
ガチャ🚪
狐
私は咄嗟に見たものを隠してしまった
えま
なんとか取り繕った笑顔で迎える
狐
狐
やっぱりバレてる…
私は渋々隠したものを出す
狐
狐さんもすぐに理解したみたい
ファン(?)
ファン(?)
ファン(?)
ファン(?)
ファン(?)
ファン(?)
狐
狐
狐
えま
えま
ふと狐さんの目がテーブルのまだ分けてない紙に止まる
狐
その紙何だろう…?
狐
狐さんの表情がぐっと曇る
狐さんが見ている紙を私も覗いた
えま
そこには
消えろ
地獄に落ちてしまえ
生きる価値のない無能が
お前なんか誰にも愛されない
ただ息するしかできない醜い低能
そう書かれていた
えま
狐
狐
怒っているような心配しているような声で質問する
えま
狐
私は重い口をゆっくり開く
えま
えま
狐さんは静かに私の話を聞いている
えま
姉
姉
えま
車椅子の私を連れてお姉ちゃんは屋上で話を始めた
姉
姉
お姉ちゃんの顔がぐっと曇る
姉
えま
姉
姉
お姉ちゃんは私が両脚を壊した事を自分のせいだと責めていた
姉
姉
姉
そう言ってお姉ちゃんは柵に脚をかける
えま
えま
私はお姉ちゃんを止めたくて動かない脚で動こうとした
痛くてまともに立てないけど
まだ歩くこともお医者さんに止められてるけど
お姉ちゃんが助かるためならこの脚くらいどうなってもいい
姉
姉
姉
お姉ちゃんは私が柵に届く前に飛び降りてしまった
私はその場で泣くことができなかった
あまりにも急すぎて
ショックが大きすぎてその場で固まるしかなかった
えま
えま
狐さんは言葉の詰まる私の背中を優しくさする
えま
えま
えま
狐
えま
狐
私はこくりと頷く
えま
えま
えま
狐
狐
えま
狐
えま
狐さんは私の手を取りまっすぐと目を見つめてきた
狐
狐
狐
狐
えま
私は涙が出そうなのを堪えて微笑んだ
優しい人達に見つけてもらえてよかった
だけど
堪えてた涙は我慢を知らなかった
微笑んでいるつもりなのに頬に冷たい感触がある
狐さんは私を抱き寄せ優しく背中を擦ってくれる
狐
狐
悲しい涙ではない
姉がいなくなってから本当の私に褒めてくれる人はいなかった
慰めてくれる人も…
ずっと一人でもしっかりしなくちゃって思って頑張っていたから
一人じゃないと言われ
味方だと言われ
安心した涙なのだろう
私は狐さんの腕の中でしばらく泣かせてもらった
その間ずっと狐さんは優しい言葉をかけ続けてくれた
えま
えま
狐
狐
狐
狐
狐さんがパンッと手を叩くと重かった空気が軽くなった気がした
流石に全ては持っていけなかったけど大切な物必要な物は全て持って行けた
作業もご飯も終わり
今日は初めて誰かにお姉ちゃんの話をしたな
お姉ちゃんは他校の生徒だったし
飛び降りた生徒の話は他校の噂の程度だったし
まさか私の姉だとは思いもしなかっただろう
でも
今日話せて良かったかもしれない
悪夢の話もわかってもらえたし
もちろん見たくはないけど…
もし見たときに助けを求められるようにはなったと思う
えま
えま
えま
えま
えま
えま
あの世でたくさんお土産話ができるように
お姉ちゃんの分まで楽しく生きてやる
そう誓ってお風呂から上がった
ジムに行くと相変わらず隈取さんが筋トレをしていた
タイミングが良かったのかベンチプレスをおいて起きてきた
隈取
汗をタオルで吹きながら隈取さんは話しかけてきた
えま
えま
隈取
隈取
隈取
えま
隈取
えま
返事をするとびっくりした顔をした
隈取
えま
隈取
隈取
隈取
そう言うと隈取さんは手を振ってお風呂場に行ってしまった
ん…?
ていうことは今日初めて一人で寝るのかしら?
帰っていいんだよね?
そう思いながら階段へと歩き始めた
えまの部屋
はぁ…
ここ来て初めて一人で寝るや
なんだか変な感じ
でも般若さんの選んでくれたマットレスふかふかで…
えま
すぐにねちゃいそ…
Sella
狐
Sella
阿形
Sella
Sella
おかめ
般若
Sella
隈取
Sella
Sella
狐
Sella
Sella
Sella
Sella
O-MENZ