君の隣には太陽がいる。
昨日、駄菓子屋のお兄さんから そう言われた。
小熊 聡太
聡太くんのことかなぁ。
一緒にいると楽しいし、 心があったかい。
隼瀬 瞬
だから、ボクは…。
小熊 聡太
ございまーす!!
隼瀬 瞬
十亀 条
兎耳山 丁子
小熊 聡太
当たり前だよ!
隼瀬 瞬
兎耳山 丁子
小熊 聡太
先にお勉強!
兎耳山 丁子
小熊 聡太
十亀 条
兎耳山 丁子
十亀 条
ほら棚の整理
兎耳山 丁子
小熊 聡太
隼瀬 瞬
十亀 条
兎耳山 丁子
兎耳山が、キンキンの瓶ラムネを 二人に手渡す。
小熊 聡太
ちょーじくん!
隼瀬 瞬
十亀 条
兎耳山 丁子
自分でとってきて!
十亀 条
先程軽くあしらったせいか、 兎耳山はむすっと膨れていた。
兎耳山 丁子
十亀 条
そう言って、十亀はしぶしぶ 店の奥へと引っ込んでいった。
小熊 聡太
兎耳山 丁子
小熊 聡太
だめなの??
小熊 聡太
兎耳山 丁子
兎耳山 丁子
オレのだもん!
小熊 聡太
兎耳山 丁子
いいよー!
兎耳山 丁子
小熊 聡太
楽しそうなの?
兎耳山 丁子
兎耳山は、けらけらと笑っていた。
瞬くんは、昔のオレに似ている。
人の輪の中に入るのが苦手で、 ちょっと不器用。
そして何より…。
隣の者の存在の大きさ。
だから、心配だ。
十亀 条
間違わないといいなぁ
小熊 聡太
もうこんな時間!?
隼瀬 瞬
兎耳山 丁子
十亀 条
隼瀬 瞬
十亀 条
隼瀬 瞬
昨日言ってたこと、
わかった気がするの
隼瀬 瞬
隼瀬 瞬
ボクが聡太くんを
引っ張れるくらい、
守れるくらい…
隼瀬 瞬
思ったんだ…!!
十亀 条
昨日とは全く違う、 真っ直ぐな瞬の眼差し。 十亀は思わずたじろいだ。
小熊 聡太
小熊 聡太
なんの話ー!?
隼瀬 瞬
小熊 聡太
好きすぎ!!
隼瀬 瞬
兎耳山 丁子
十亀 条
十亀 条
十亀 条
きっと大丈夫だ)
あの二人は、道を違えることなく、 真っ直ぐ進んでいくだろう。
若獅子達の、明るい 未来を見た気がした。