テラーノベル
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姫と会って かれこれ1週間が過ぎた
未だに距離は 初めて会ったあの日のまま
必要最低限の会話しかしないし 名前も教えてくれなかった
リョータ
部屋は別々だから 会うのは食事の時くらい
リョータ父
リョータ父
リョータ
リョータ父
リョータ父
リョータ父
リョータ父
リョータ父
リョータ父
姫は眉間にしわを寄せて 泣き出しそうな、怒っているような そんな顔をした
リョータ
今日の食事は 味があまりしなかった
そして迎えた 結婚式の日も
姫は一度も笑わなかった
牧師が言う誓いの言葉にも 小さな声で返事をするだけ
牧師
彼女は複雑そうな 表情を浮かべた
でもこれは 父上も見ている結婚式
見た目だけでも、 愛し合っているように 見せなければ…
そう思って 俺はそっと顔を近づけ
口づけをした
姫の唇は柔らかく ほのかに甘い味がした
口を離したあとの 彼女の顔は 少しだけ穏やかだった
そして挙式が終わると 次は町でのお披露目へ
馬車に2人で乗り込んだ
リョータ
さっきの挙式の時よりは 肩の力が抜けていてほっとした
リョータ
こんなに気にかけているのは ようやく気持ちが傾き始めた 証拠なのだろうか?
すると、 馬車が動き始める
リョータ
リョータ
俺は そっと手を握った
リョータ
リョータ
リョータ
俺達の間には 少し気まずい空気が流れた
しばらく移動すると 町の賑やかな音が 聞こえてきた
どうやら 町の中心にある通りへ ついたようだ
外を見ると 大勢の人でごった返している
リョータ
今日は少しだけ 姫が饒舌な気がした
リョータ
リョータ
窓の外にちらっと目をやると 姫はぼそっと呟いた
リョータ
確かにそうだ ずっと意識をやっていなかったが
彼女は隣国出身なのだ こんな光景… 見たくないかもしれない
リョータ
リョータ
リョータ
リョータ
リョータ
リョータ
リョータ
以前から気になってはいたのだ
彼女には一人執事がいるが 彼しか部屋へ出入りしない
姫なのだから メイドを雇った方が 気を許せるのでは、と
目つきが変わった気がした
先程の、 少し優しげなものから 鋭く尖った…拒絶するものに
リョータ
リョータ
その瞬間、
鼓膜を震わす 大きな破裂音のようなものが 外に響いた
リョータ
バンッ!!
リョータ
リョータ
外では人の騒ぎも聞こえる 今の間に、何が…?
リョータ
窓の外から見えたのは 銃を持って暴れる 一人の男だった
俺達2人と目が合った瞬間 銃口は俺たちの方に向く
その丸い穴から 弾が放たれ…
一直線に飛んできた
リョータ
俺はとっさに 姫に覆いかぶさり伏せた
死ぬかと思った直後 人肌に触れる感覚
リョータ様が覆いかぶさって 守ってくれたみたいだ
リョータ
リョータ
近い…
気まずいし 変に意識してどぎまぎしてしまう
そう言ってチラッと リョータ様に目をやると
リョータ
リョータ
俺を庇った時 腕を銃弾が掠めたらしい
服が破れ 血が滴り落ちていた
ヒカル
ヒカル
ヒカル
リョータ
タツヤ
タツヤ
タツヤ
数時間後
時刻は日付をまたぐ直前
俺は手当をされて 念の為部屋で安静にしていた
リョータ
リョータ
リョータ
すると 軽くドアがノックされた
リョータ
リョータ
リョータ
そこに現れたのは なんと姫だった
リョータ
リョータ
そう言った姫の目は
今までよりも 凛々しい瞳をしていた
あずさ
あずさ
あずさ
あずさ
あずさ
コメント
20件
ゆり組尊い... あずささんの作品最高です! 毎日読むのが楽しみです!無理せず頑張ってください!!
ゆり組尊い... このまま進んでいくと私の中のあべちゃん出てきて失神してしまう...†┏┛墓┗┓†
少しずつ距離が近づいてる感じがまたいいなぁ... しょっぴー守ったのもそうだけど舘様の行動は本当に王子様でもう...好き 続き楽しみに待ってます!!