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雨が地面に打ち付ける かなり寒い冬の日。
本当の事を知ったのは こんな土砂降りだった。
君
覚えてないや。
覚えてないや。
君
君
私
幼なじみの彼。 学校の眩しい光のような存在。
そんな光みたいな君に 私は想いを寄せていた。
覚えてないや。
授業の内容を話す誰か。 何かあったら力になる、なんて 根拠も何も無い言葉を口にする
ただの無責任な「怪物」だ。
同じ授業を聞いている奴らも 所詮は怪物だ。
学校の光と話しているだけで 厳しい視線を向けるだけ。
話す相手くらい私が決める。 怪物が決めるものじゃないだろ。
なんて、適当なこと考えてたら 役に立たない話は終わった。
早く帰って、 早く君とやり取りをしたい。 ただそれだけなんだ。
私
私
私
君
私
君
私
君
私
君
私
君
君
私
ベットの上で一人舞い上がる私。 周りから見たら変だろうか。
でも今は君との時間。 怪物の邪魔に対応するほど暇じゃない
返信が帰ってくる度に わくわくして。
舞い上がる自分に ちょっと照れてしまう。
また今日も怪物達が居る学校へ。
行く意味なんて無いじゃないか。 自学でいいじゃないか。
…そう、来たくなかったんだ
「ねぇねぇ」
授業中、隣の席から 小さい紙が届いた。
隣の席は幼なじみの君。 少しばかり気分が上がる。
「なに」
素っ気ない返事をする。 本当はとても舞い上がっているけどね
「俺さ」
「好きな人いるんだよね」
「応援してくれない、?」
知りたくもなかった。 分かりたくなかった。
でも君の考えた事ならば 私は文句を言わない。
文句を言って 怪物になるのは嫌だから。
「そーなんだ」
「応援してるよ」
「がんば」
溢れそうになる涙を必死に堪えて ゆっくりと文字を書く。
君は紙を見た後に にこっと眩しい笑顔を見せて。
辞めて。嫌だよ。 それは、その笑顔は
好きな人にやってよ。
あぁ、私も 怪物になりかけていく。
あれから沢山の日にちが過ぎて 君は告白が成功して。
どうして私の想いに気付かないの どうして分かってくれないの なんて嫌な思いが渦巻いて
私も怪物になってしまう。 君は私を見て 怪物だなんて思うのだろうか。
そんなの辛すぎる。 早く思いを捨てなければ。
さぁ、明日も君に会うから 早く寝よう。
恋とか愛とか優しさとか 結局信じても意味が無いのなら。
全て忘れて 空っぽな自分になろう。
君の事はもう、忘れるよ。
だからもう
心地良い雨の音に沈んで 深い眠りにつこうか。