莉羽
莉羽
莉羽
莉羽
莉羽
莉羽
これはnmmmです ご本人様とは関係ありません
苦手な方は見ないでください
さとみ
さとみ
さとみ
必死で息を整えて、立ち上がり、一緒に倒れた机を無視して教室を出る
さとみ
さとみ
当然そこに君の姿はない
その時
ころん
ころん
青柳秀治
ふと窓の外を見ると、君が無理矢理車に乗せられそうになっている
さとみ
ころん
ころん
青柳秀治
さとみ
そう言って外に走った
さとみ
外に出て、君の名前を叫ぶ
さとみ
そう祈りながら車の停めてあった場所に走る
さとみ
さとみ
そこについた瞬間、君を乗せた車が、校門から出て行った
さとみ
車と人じゃ、到底追いつくことなんて出来ないから
俺が君の家に着いた時には、もうきっと君は家の中に連れ込まれているだろう
信号があるにしても、追いついたところでどうすることもできない
俺はただそこで立ち尽くし、絶望することしか出来なかった
あれから1週間が経った
あの日以来、君は学校に来なくなった
君は真面目だし、あの親だ
ズル休みなんてする訳ないし、することも許されないはず
唯一あり得るのは
休まされている、ということ
先生に理由を聞いても答えてくれないし、
何度電話をかけても繋がらない
親のせいなら、全て考えられることだ
だからこそ
俺は何もできなかった
君のいない日常は、まさに地獄のようだった
不安で、心配で、たまらないのに
君からの連絡を待つことしかできない
殴られてるんじゃないか、大きな怪我をさせられていたらどうしよう
そんな不安に駆られて、それでもどうすることもできない自分の無力さに
腹が立って、悔しくて、絶望した
さとみ
家に帰って、小さなため息と共に
電気も付けないまま、俺はベッドに倒れ込んだ
1週間、君と一緒に眠ったベッド
君と住むようになる前よりも、心なしか広く、冷たく感じる
LINEを開いて、何も設定されていない君のアイコンをタップする
スクロールしないと動くことのないトーク画面をしばらく眺め
いつも通り電話をかけてみる
でも俺の耳に入ってくるのは聞きなれた着信音だけ
君の愛しい声は聞こえない
“応答なし”の表示が一つ増えた画面を見つめ、小さくため息をついた
その時だった
ころん
通話
00:00
さとみ
急に君から電話がかかってきた
俺は慌てて通話ボタンを押した
さとみ
さとみ
ころん
さとみ
久しぶりの君の声に、思わずほっとして息をついた
ころん
さとみ
ころん
ころん
少し嬉しそうな声にまた安心する
さとみ
ころん
ころん
父親は医者だから、帰ってくるのは基本夜
普段は在宅ワークの母親も、毎週この時間、1時間だけ、 外での仕事に行くから、家には君一人になるらしい
さとみ
ころん
ころん
突然君が言葉を詰まらせた
さとみ
ころん
さとみ
電話越しの君の声は、微かに震えていて
涙を堪えているようだった
さとみ
ころん
ころん
ころん
もう、さとみくんとは会えない
コメント
5件
連載ブクマ失礼します!続き楽しみです!
連続ブクマ失礼します!