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柘榴

んん…はっ…寝ちゃってた!

あれから小一時間が経ってしまったらしく、もう夕方に近い時間帯になっていた。どうやら私は眠ってしまったらしい……。

おや?もう起きてしまったのかい?

兄者…何故そんなに残念そうなのだ…?

私の両サイドから声がする。

柘榴

誰!?

両サイドを慌てて振り向くと、右側にはふんわりした感じのイケメンがいて、左側にはしっかりものっていう感じのイケメンがいた。

おはよう、新しい主さん

柘榴

…え、あ、おはよう、ございます、、?

お前、なぜそんなに挙動不審なんだ?

柘榴

挙動不審になったのはここの刀剣のせいでもあるのですが

私だってブラック本丸(ここ)に来る前は一般常識を兼ねそろえた淑女だったよ!でもここに来たら予想外のことが多すぎたし、何より素でいてもいいって言われたから。

何かされたのかい?僕でいいなら、話聞くよ?

柘榴

え、本当に刀剣男士ですか?

最初からこんなに親切なのはさすがにおかしい。何か企んでいる気がする……。私は少し疑いの目を向けた。

刀剣男士以外、いるわけがないだろう

柘榴

いや、それはそうなんだけど!こんな…初めて会って、話しを聞いてくれる子が居るなんてあり得ないし……

うんうん、新しい主さんは面白い子だね。そうだね、ここはブラック本丸っていう名前を付けられているけど、僕たちはここに来て日が浅いんだ。だから古株の子たちみたいに酷い目に遭わされた訳じゃないんだよ

前の主は俺たちが来てからすぐにいなくなった。だから斬る気もないし、斬る理由もない

柘榴

そんな刀剣男子が居たのか、、、どうやら来た期間などの確認もしなくちゃみたい…そうだ、良かったら、これから私のお友達になってくれませんか?

うん、もちろん。僕の名前は髭切。よろしくね?

俺は膝丸だ

柘榴

髭丸さんに膝切さんだね!

おいまて、いや…なんか違うぞ

ははっ、本当に愉快な主だね。僕が髭切でこっちが、えーと、弟の…何だったっけな

兄者っ…また俺の名前を……

髭切さんに膝丸さんね、よし覚えた。にしてもどっちの名前もどこかで聞いた事があるような…。確か、四天王になる前に一度聞いた気がする。どこで聞いたんだっけ?髭切さんってば一緒にいるのに名前を忘れるなんて、見た目通りふわふわしてるなぁ。髭切に名前を忘れられてる膝丸は、ドンマイ✩

柘榴

こんなに平和な日が永遠に続けばいいのにな

髭切

今は平和なのかい?

柘榴

当たり前じゃん!髭切に膝丸もいい子だし、この二人は可愛いし…凄く平和で、何気ない日常って感じで和むもの。って、もしかして口に出てた?

膝丸

はっきり出ていたぞ

柘榴

まじか~

そう言いながら二人の短刀の頭を撫でた。すると髭切が頭を近づけてきた。

髭切

僕も撫でてほしいな

膝丸

兄者!?

柘榴

いいよ!いい子だから撫でてあげる!

そういって私は髭切と膝丸の頭を撫でた。

髭切

ふふ、主は優しいね

柘榴

そう?普通だよ普通!

私が撫でれば嬉しそうに柔らかな笑みを浮かべる髭切。それに比べ、膝丸は顔を真っ赤にしている。あれ?もしかして膝丸も初心?

膝丸

っ…なんで俺まで…//

柘榴

撫でてくださいって顔に書いてあったけど?

膝丸

そ、そんなわけない…!

髭切

弟は本当に素直じゃないね

柘榴

二人って兄弟なの?

髭切

うん、そうだよ。だからいつも一緒さ

柘榴

仲が良いのはいいことだね!いいなぁ、私は兄弟がいないから羨ましく思う

髭切

まあ、一人よりはいいよね。でも君には僕たちがいるから寂しくないよ

柘榴

…!ありがとう髭切!そう言ってもらえると本当にうれしい!

膝丸

まあ、何かあった時は頼れ

柘榴

膝丸もありがとう!二人とも大好き!愛してる!

膝丸

あ、愛っ……⁉///

髭切

君にそういってもらえると嬉しいな

膝丸は顔を赤くし、髭切はふわりと微笑む。兄弟でもこんなに違う事ってあるんだ、、、。すると、眠っていた二人が目を覚ました。子供の寝起きめちゃくちゃかわいい!

今剣

ん…あれ?ぼくねちゃってたみたいです

小夜左文字

僕も寝てたみたい

柘榴

二人ともおはよう!よく寝てたね。もしかして夜あまり眠れてなかったの?

今剣

…まいばん、つらいまいにちをおもいだして…めをとじればゆめにでてくるんです。だから、ねむるのがこわくて…

柘榴

そうだったんだ…辛かったね。じゃあ今日から一緒に寝ようか?

今剣

え?いいんですか?

柘榴

もちろん!岩融が治るまでの間一緒に寝ようね?

今剣

は、はい!ありがとうございます!

嬉しそうにとびっきりの笑顔を見せてくれる今剣。

小夜左文字

じゃあ僕も…

柘榴

本当に?じゃあ三人で一緒に寝よう!

小夜も今剣も嬉しそうに笑っている。やっぱりこの二人は天使だなぁ。いや、本物天使の百倍はかわいいか。

髭切

なら僕も一緒に寝たいな。人数が多いほうが安心できるんじゃないかな

膝丸

あ、兄者?本気で言ってるのか?

柘榴

いや、狭くなっちゃうし大丈夫だよ。今日は膝丸と自室でゆっくり休んで?

髭切

そうかい?まあ今日一緒に寝たところで主の隣で寝るわけじゃないしね、また今度にしようかな

柘榴

そうして

聞き分けのいい子でありがたい。これが清光と安定だったら納得してなさそう…。

膝丸

すまないな。兄者が変なことを言って

柘榴

別に嫌とか思ってないから安心して?ただ、今日はこの子たちを優先しちゃうと思うからあまり楽しくないかなと思って

髭切

そうだね…君と話しながら眠りたかったから、また今度ね?

柘榴

うん、また今度!

今剣

ぼく、よるがすごくたのしみです!

柘榴

楽しみにしてもらえてうれしい!

小夜左文字

うん、僕も楽しみ…でも兄様たちに許可をもらわないと

柘榴

兄様?小夜ちゃんに兄弟居たのか…初耳。じゃあ小夜ちゃんは夜までに許可を貰ってきてくれる?

小夜左文字

うん、分かった

髭切

じゃあ、僕達もそろそろ行こうか

膝丸

ああ、そうだな

髭切

じゃあ、またね?

柘榴

二人ともまたね

そう告げて私は歩いていく二人の背を眺めた。

そして夜 私は脱衣所に来ていた。しっかり誰もいないことを確認している。そして脱衣所を見れば私がお願いしたワイシャツも含めて綺麗に洗濯してくれていた。

柘榴

歌仙、きれいな洗ってくれたんだな。って、下着!そうだ下着もお願いしちゃったんだ!歌仙……ごめん

四天王が突然ブラック本丸の審神者をやることになりました

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