サジーがついて行った先は 小さな作業部屋だった
部屋の真ん中に置かれた 不思議な装置に目を引かれた
サジー
てんまり
お盆のような装置の上に ガラスケースが設置されている
どうやって使うんだろう
サジーには検討がつかなかった
てんまり
バイオリンを入れて
サジー
言われるがまま バイオリンをケースにそっと置く
サジー
サジー
てんまり
てんまり
必要になるの
てんまりが装置をいじると
魔力値テストで見たような 水晶が現れた
てんまり
修理する装置
てんまり
触れるだけでいい
てんまり
私がこのケースの中で
修理するから
サジー
お願いします!
てんまり
てんまり
終わった後貴方はかなり
疲れると思うわ
サジー
サジー
サジー
てんまり
サジー
サジー
サジーは迷わず水晶に触れた
その瞬間
てんまり
あの時のような眩い光が 部屋を包む
てんまりは思わずふらつく
サジー
サジー
てんまり
てんまり
てんまり
てんまり
やってみるわ
サジーの声で我に返り
慌ててガラスケースに手を入れた
てんまり
暫くそのままで頼むわね
サジー
サジー
ダエルはずっとその場で待っていた
ダエル
そう呟いた時
サジー
ダエル
サジー
待っててくれてたんだ
ダエル
お前間に合わねぇだろ
サジー
ダエル
サジーに近づきバイオリンを覗き込む
そこには新品同然の
しかし紛れもなくマリーニの バイオリンがあった
ダエル
てんまり
素晴らしいわ
てんまり
貰いたい位よ
サジー
修理してくれたおかげです!
てんまり
てんまり
てんまり
サジーが時計を見る
現在の時刻は 12:30
サジー
ダエル
サジー
てんまり
てんまり
今回はまけておくわ
てんまり
やった事だもの
サジー
ダエル
サジー
サジー
てんまりさん!
サジー
サジーは急いでダエルの絨毯に乗る
ダエル
捕まってろよ
と、同時に
絨毯は空高く舞い上がった
てんまり
てんまり
言ってるのに……
てんまり
絨毯は行きよりも早く 学園に到着した
ダエルは女子学園寮の前に サジーを下ろす
ダエル
ダエル
引きこもっているらしい
ダエル
サジー
サジーは入り口まで走ると
何かを思い出しダエルに振り向く
サジー
取っちゃってごめんなさい!
サジー
本当にありがとう!
ダエル
ダエルが言葉を返す前に サジーは寮の中へ消えていった
ダエル
ダエル
ダエル
メッセージにはガミスからのLINEが 20件近く届いていた
ダエルはそれを未読のまま ポケットに突っ込んだ
ダエル
ダエル
魔力を使い果たしへとへとの体に 何とかムチを打ち階段を上がり
部屋の前へとたどり着く
そういえば昨日倒れて以来
髪も服もそのまんまで
サジーはボロボロだった
……でも、そんなことには 全く気づいていなかった
マリーニとバイオリンの事で 頭がいっぱいだったから
部屋には鍵がかかっていた
サジー
サジー
トン、トン、トン
息を整えると サジーは扉を優しくノックした
サジー
マリーニ
マリーニ
マリーニ
マリーニ
マリーニの悲痛な叫びが返ってくる
サジー
だけでいいの!
サジー
マリーニ
サジー
マリーニ
マリーニ
サジー
サジーが時計を見ようとした時
ワアアアァァッッ!
サジー
遠くからでも聞こえる 大きな歓声
現在の時刻は 13:00
サジー
マリーニの発表は何番目だろうか
もう会場に入れないなんてこと ないだろうか
そんな考えが頭をよぎる
…………いや
こんな時こそ落ち着かなきゃ
そうだ 最初に言わなきゃ行けないことが あったではないか
サジー
サジー
貰ってきたの
サジー
勢いよく扉が開かれる
そこには泣き腫らし 憔悴しきったマリーニの
驚いた顔があった
マリーニ
マリーニ
サジー
マリーニ
マリーニ
マリーニ
無いって事くらい……
サジー
バイオリン見てみて!
ケースを開け、マリーニにバイオリンを 手渡した
マリーニ
マリーニ
マリーニ
マリーニ
マリーニは泣き崩れた
サジー
座り込むマリーニを サジーは優しく抱きしめた
サジー
サジー
マリーニ
何も悪くないの……
マリーニ
ごめんなさい……
マリーニ
家族同然なの
マリーニ
マリーニ
マリーニ
マリーニ
味方が一人もいないクラスで
ずっと耐えて来たのだろう
彼女は強いけど 沢山辛い思いを抱えていたのだろう
マリーニはしばらく泣いていた
サジー
サジー
サジー
サジー
サジー
立ち向かわせて!
マリーニ
マリーニ
サジー
頼りないかな
マリーニ
マリーニ
マリーニは初めて 真っ直ぐな視線をサジーに向けた
マリーニ
マリーニ
マリーニ
あってはいけないわ
サジー
サジー
マリーニ
サジー
マリーニ
マリーニ
サジー
私真剣だよ!
サジー
マリーニ
マリーニ
こんなに笑顔がこぼれるのは いつぶりだろう
2人の胸に 暖かい魔法の光が灯っていた
マリーニ
マリーニ
サジー
サジー
マリーニ
2人は手を繋いで立ち上がった
つづく!
キャラクター紹介








