テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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虚空と愛

第9話 - 9.end「真理」

132

2024年09月04日

#類司

飽き性

ワンク前回+‪α‬ がっつりの嘔吐(本当に多い)、微暴力

司母

( あの子たちは元々、かなり仲のいい友達だった。 )

司母

( 親ぐるみで一緒に遊んだり、互いの両親も仲が良くて )

司母

( 確かに、幸せだったはず。 )

司母

( けど、あの子達が恋人になってから )

司母

( 色々と異変が起き始めた )

司母

( 最初は勿論凄く祝福したし、偽りなくおめでとう、幸せになって欲しいと祈っていたし、思っていた )

司母

( 類くんや司が幸せそうなのを見ると、私達まで幸せな気持ちになれる )

司母

( けど、あの子たちが付き合って2年が経過しようとした時 )

司母

( 記念日の2週間程前から司が浮かない顔をするようになったのに、類くんは逆に楽しそう、これまで見なかったほど幸せそうな顔をしていて )

司母

( なにかおかしいな、とは思ってたけど )

司母

( 私が偶然、仕事から早くに帰ってきた時 )

司母

( 部屋を覗いたら、司が類くんにDVされていて。 )

司母

( 私も最初は夢だと思った、けど )

司母

( 類くんの笑い声で現実に引き戻された )

司母

( あはははって、愉快そうに笑っていて )

司母

( 絶望して叫んで、それから色々と問題になった )

司母

( 司がどうしても話さなかったからあとからわかったことだけど、類くんは司に無理矢理性行為をしたり、暴力やとにかく嫌な気持ちになることを沢山されていたと知った。 )

司母

( ……しかも、かなり前から。 )

司母

( それから類くんは今まで以上におかしくなって、殺人にまで手を出しかけたと言われた )

司母

( 司は司で、類くんと会わせなくなってからほぼ毎日過呼吸やパニック発作を起こして、食欲不振にもなってしまって )

司母

( 2人とも精神的におかしくなってしまっていた )

司母

( だから記憶を消したけど、未だにああなってからどうするのが正解だったのかわからない。 )

司母

( もしかしたら、あの段階からの解決方法はなかったのかな )

司

───ッ！？！？((口を抑え))

類

……あ

類

効いてきたかな

司

な、にを……っ！！類！？！？

類

なに、って

類

うーん…司くんわかるかなぁ

司

は、ぁ！？っ、今の類、どこかおかしい……

類

………

司

……誰、だ

類

神代類だよ

司

嘘をつけ！！！

司

オレの類はこんなこと、しない……！！

類

あは、そうだね。君の知ってた僕はしないだろうさ

類

だってもう、君の言う神代類じゃないんだもん

司

は……？

司

っ、うﾞ…

類

ああ、そうそう

類

何入れたかだっけ？

類

催吐薬って言う、催促の催に嘔吐の吐で書くお薬だよ。普通は異物を飲み込んでしまった時に使うやつなんだけどね

司

……！！

司

っそんなの、お前が、何の得を──！！？

類

……まあ君にはわからないよねぇ、前の君には言ってたんだけどこれが僕なりの愛なんだ、理解してくれる？

司

違う…っ

司

…っ返せ、類を、かえ、せ……！

類

はぁ…

類

僕は僕だよ

類

全部思い出しただけ。

類

、素直にさっさと吐けばいいじゃないか((軽く蹴っ飛ばして))

司

っあ……！！

類

まあ君としても吐いた方が楽だろうし

類

お互い得しかないんだからさ♪

司

ぅﾞ……っ((怯えた表情をし))

類

あぁ、吐くの怖い？なら手伝ってあげるよ((近寄り))

司

い、いい…近づく、な─っ！？

類

……ね、すぐだから((背中をさすり))

司

ぁﾞ、っうﾞ…ぇ、((びちゃ、と無理矢理吐かされ))

類

お昼ご飯結構食べてたし、お菓子も食べてくれたよね？

類

まだまだ吐くものあるでしょ

司

な、ぃﾞ！！ないから、やめっ……

類

喋らない方がいいよ、余計吐いちゃ──

司

っ、ぇﾞ、げほっ、おぇ、…っ((連続して吐いてしまい))

類

あははっ、上手上手。よくできてるじゃないか、かわいいね

司

はぁ…っ、はぁ、っ…

どうしてこんなことに……

あの優しくてかっこいい類を、返してくれ！！！

司

っ……、え

司

ここは……

司?

……それ、辛いだろう？((不敵な笑みをして目の前に立ち))

司

なん……っオレ！？

司?

そう。

司?

オレはお前の前の記憶の天馬司だ

司

は、はあ…って

司

何故会えてるんだ！？？

司

って言うか類はどうなってるんだ！！

司?

はいはい、順々に説明するから待っていろ

司

そんな待っていろと言われても……！！

司?

まずなぜ会えてるか。それはオレも知らん

司

おい……

司?

今の類についてだが……

司?

まず類はお前の知ってる通り記憶喪失。

司?

あの類は記憶が戻っただけだ

司

なっ……！？

司

記憶が消されたなら、そんなこと……！！

司?

記憶自体は消しても消しきれないからな

司

じゃあ何故思い出せたんだ！？

司?

トラウマとか大きな執念、とにかく大きな心にあって消えないものによって消されたはずの記憶が戻ることが多々あるんだ

司

は、はあ

司?

類の場合は愛への執念深さで思い出した

司?

オレは……

司?

……秘密だ

司

なっ、しっかり教えないか！！！

司?

秘密だと言ってるだろう…

司

そんなので通るわけ──

司?

で、

司?

お前は類にあんなことをされて辛いか？

司

っ辛くないわけないだろう！？あんなに優しくて良い奴だった類に、記憶が戻ったというだけで酷いことをされた挙句、止めるって言ったのに止められなくて、類のためにもオレのためにもならないなんて！！！！

司?

……

司?

それなら、いっそ記憶を思い出した方が楽なんじゃないか？

司?

オレならそれができる

司

は……？

司?

どちらも記憶を思い出せば調査をする必要も、辛い思いをする必要も無い

司

……け、ど

司

そんなの、関係な──

司?

ある

司

……

司?

今記憶を戻さず戻ればまた辛い思いをするだけ

司

でも……！！

司?

辛い思いをするか、思い出して楽になるか

司

……っ

司?

わざわざ自分が得をしない方を選ぶ必要がどこにある？

司

記憶が戻ったところで、さらに辛い思いをするだけなんじゃないのか

司

前のオレは類のことがトラウマになっているわけだし…

司?

……

司?

それは…

司?

記憶が戻ったらわかる

司

……絶対に辛い思いをしないって

司?

今ここで約束する

司

………

司

それなら、戻して欲しい

司?

わかった

これでよかったんだよな……？

何故トラウマを植え付けられたはずなのに、辛くなくなるのかはよくわからないけど

今はとにかくこの選択が正解だったと祈るしか……

司

……！！！

司?

どうだ、思い出せたか？

司

あ………

司

っ、はは、そうだ

司

良かった、

司

やっと、類に……

司?

……

司?

良かったな

司?

それじゃあ

司

……、((目が覚め))

類

──あ、やっと起きた

類

君も何かの間違いで全部思い出せばいいのに

司

……るい

類

……なに？

類

今更僕を止めようとでもしてる？残念ながら無理だよ

司

違う

司

ずっと、嘘をついててごめんなさい

類

……

類

はあ

類

どういうことだい、分かるように説明しておくれよ

司

類に暴力を振るわれた時、

司

本当は──

司

ずっと嬉しかったんだ

類

……は？

類

どう、いう

類

ていうか今更、あんなに嫌な風にされて演技だなんて信じられるわけ──

司

違う…もっと前の話

類

え？

司

思い出せたんだ、全部

類

……！！

類

だとしても、僕はまだ君のこと許せない

類

…結局は僕を悪役にしたことに変わりはないじゃないか

司

っオレは家族に類のことは全く話してない！！

司

言い方が悪いが、その…

司

類が自白してしまっただけ、というか

類

あぁ、…そう、だったんだね

類

( 両親の威圧に負けてしまって言った時か…。 )

司

オレは知ってる

司

類の暴力は愛だってこと

類

けれど…

類

ならどうして今まで拒絶したんだい？

司

……類、抵抗した方が喜ぶかなと思って

司

実際楽しそうだったから、後に引けなくなってな

類

…

司

嘘に見えるなら嘘でもいい、でも本当に嬉しかったんだ

類

…君は、所謂世間で言う愛を知ってるんじゃないの？

司

知らない、オレも愛はわからない

司

だから類のあの質問にもまともに答えられなかった

類

答えられてる、あれが世間一般の愛なんだよきっと

類

でも僕の愛は世間で拒絶されるものだし、君が理解できているとは思えない

司

……だとしたら

司

理解できなかったら、母さんにバレる前に自分からバラして助けを求めた

司

でもオレは求めなかった

司

それに、酷いことをした類と会えなくなって不安で精神がおかしくなるなんて、愛とわかってないならないはずだろう？

類

……！

司

会えなくなってからずっと不安で……吐き気は常にあるし、毎日一回は吐いたり過呼吸起こすし拒食症になるし、

司

何回も死のうとしたんだ、類と会えないなら生きている意味がないって

類

司くん……

司

信じてくれたか……？

類

…うん、疑ってごめんね

類

ねえ、司くん

司

…？

類

理解者で居てくれてありがとう。

類

本当に、ずっと、心の底から愛してるよ

司

……！！！

司

っあぁ、オレも類のこと、好きで大好きで、この世に存在する何よりも、絶対にずっとずっと……！愛してる！！！

司

( 最初から全部言えば良かったんだ )

そしたら、こんな事にはならずに済んだ、のかもしれない

ただ周りから異常者だと言われるだけで、類と幸せに過ごすことが出来たかもしれなかった

オレもバカだったな

これからは、ちゃんと──

next→10.全ての記憶

↑はおまけみたいなものです「えここなんだったの？」ってところを入り切らなかった分なんとか無理矢理繋げる予定ですかなり遅れるとは思いますこんな終わり方にする予定じゃなかったんですよね本来、だからぐちゃぐちゃです申し訳ない😭

虚空と愛

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132

4件

すいません流石に好きです😠😠😠😠💖💖類にめちゃくちゃにされてほしいが故に抵抗して、関係が崩れて……… すごい、ド性癖突かれました

飽き性

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