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オーガの里がオークの軍勢に滅ぼされた
命ガラガラ逃げた先で絶望に打ち拉がれる
およそ300人居た同胞。もうたったの6人しか居ない
自分達は全て失った… 仲間も、里も、平穏な日々も
住む場所も行くあても無い… ボロボロなオーガ6人、ただ森を彷徨う
自分の弱さを嫌った、無力さを悔いた
皆、なす術無くただ後悔の念を募らせていた
そんな時、赤いオーガが口を開いた
赤いオーガ
赤いオーガ
赤いオーガ
赤いオーガ
皆無言で頷いた
この赤いオーガは里の頭領の息子だ 頭領亡き今俺たちの主人はこいつ。こいつの決断が我らが進む道となる 皆、頷くほか無い
だが、一つ問題がある
青いオーガ
青いオーガ
若
とりあえず俺達はオークが進軍して行ったであろう方角へ歩き出した
歩き出して数日が経った
今は皆休憩中だが、俺は周辺警備をおこなっていた
青いオーガ
青いオーガ
そう辺りを警戒していた時、少し遠くに配置していた分身体周辺から話し声が聞こえてきた
意識を分身体に移す
???
???
???
???
青いオーガ
青いオーガ
俺は相手に気付かれない程度に近づきその魔物を視認した
青いオーガ
なんと、それはゴブリンであった
だが、その姿は自分の認識しているものとは大きく違う
青いオーガ
青いオーガ
青いオーガ
青いオーガ
自分の認識からかけ離れた姿のゴブリン そのゴブリンを背に乗せて歩く牙狼 その光景はあまりにも異常だ
だがその異常な光景に、何処か既視感があった
そう、あれは…あれはまるで
里を襲った豚どものようだ
里を襲ったオーク達は鎧を身につけ統率を取り、何万もの軍を成して村を襲撃してきた
とても、知能が低いオークの所業とは思えなかった
アレはまさに異常事態
後から若に聞いた話だと、やはり豚どもだけの仕業では無く軍勢の中に仮面を被った魔人が居たと聞いた
青いオーガ
青いオーガ
青いオーガ
青いオーガ
そう考えた俺はすぐに仲間に伝えに行った