TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
シェアするシェアする
報告する

オーガの里がオークの軍勢に滅ぼされた

命ガラガラ逃げた先で絶望に打ち拉がれる

およそ300人居た同胞。もうたったの6人しか居ない

自分達は全て失った… 仲間も、里も、平穏な日々も

住む場所も行くあても無い… ボロボロなオーガ6人、ただ森を彷徨う

自分の弱さを嫌った、無力さを悔いた

皆、なす術無くただ後悔の念を募らせていた

そんな時、赤いオーガが口を開いた

赤いオーガ

仇を討とう、

赤いオーガ

例え、この命尽きようとも

赤いオーガ

俺たちに出来ることはもうそれ以外無い

赤いオーガ

同胞の怨みを晴らすのだ

皆無言で頷いた

この赤いオーガは里の頭領の息子だ 頭領亡き今俺たちの主人はこいつ。こいつの決断が我らが進む道となる 皆、頷くほか無い

だが、一つ問題がある

青いオーガ

お前がそう決めたのなら俺達に異論は無い

青いオーガ

だが、当ても何も無いのは事実。これからどうする?

………

とりあえず俺達はオークが進軍して行ったであろう方角へ歩き出した

歩き出して数日が経った

今は皆休憩中だが、俺は周辺警備をおこなっていた

青いオーガ

(とりあえずオークは居ない)

青いオーガ

(ここは魔物の気配が多い。今は装備も体も万全とは言えない、良く気を配らなければ)

そう辺りを警戒していた時、少し遠くに配置していた分身体周辺から話し声が聞こえてきた

意識を分身体に移す

???

〜ーー〜〜ー〜ーー

???

ー〜ー〜〜!

???

?!ー〜ーーー!

???

ww

青いオーガ

(なんだ?とても流暢に話している)

青いオーガ

(こんなにもスラスラと話す魔物、この辺りにいたか?)

俺は相手に気付かれない程度に近づきその魔物を視認した

青いオーガ

!?

なんと、それはゴブリンであった

だが、その姿は自分の認識しているものとは大きく違う

青いオーガ

ゴブリン…なのか?

青いオーガ

(俺の知るゴブリンはもっと小さく貧相であんなにスラスラと言葉を話さない)

青いオーガ

(それにあいつら、何を連れている?牙狼では無いか?)

青いオーガ

(何故牙狼が自分達よりも圧倒的に弱いはずのゴブリンと仲良く歩いているのだ)

自分の認識からかけ離れた姿のゴブリン そのゴブリンを背に乗せて歩く牙狼 その光景はあまりにも異常だ

だがその異常な光景に、何処か既視感があった

そう、あれは…あれはまるで

里を襲った豚どものようだ

里を襲ったオーク達は鎧を身につけ統率を取り、何万もの軍を成して村を襲撃してきた

とても、知能が低いオークの所業とは思えなかった

アレはまさに異常事態

後から若に聞いた話だと、やはり豚どもだけの仕業では無く軍勢の中に仮面を被った魔人が居たと聞いた

青いオーガ

(裏で手を引いている者が居た。そいつとこのゴブリン達は繋がっているのでは無いか?)

青いオーガ

(こんな異常事態ありえない。同じ者が手を引いているのでは無いか)

青いオーガ

(このゴブリン達を襲えば主がまんまと出てきてはくれないだろうか)

青いオーガ

(少なくとも手掛かりくらいは…)

そう考えた俺はすぐに仲間に伝えに行った

里を無くした蒼が恋焦がれるまでの話

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

104

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚