シにたがり。

みんなの顔が見れない

あの兵士の言葉が

頭の中でリピートされる。

「みんなを信じてる」

そう

純粋に思えない自分がいた。

みんなの顔を見ると

とてつもない不安に襲われて

息が出来なくなって

視界が歪む

痛みが欲しい

物理的な

痛みが。

＿＿＿＿

＿＿＿＿m

あの後

俺は会議室には戻らなかった

いや

戻れなかった。

あの扉の前に立つと

吐き気が止まらない。

部屋の中を想像すると

体が動かない。

廊下を歩いたら

誰かとすれ違うのが怖くて

1mと歩けなくなった。

そうして俺は

1歩も部屋から出なくなった。