海里
なぁなぁ今の流行ってる噂,知ってる?
樹
知ってる知ってる
樹
みんながやってるあの
おまじないだろ?
おまじないだろ?
それは消しゴムに自分と好きな相手の名前を書くと相合傘で帰れるというもの
俺達のクラスでは最近“恋のおまじないが流行っている
海里
2組に本当に相合傘で帰れたやつがいるらしいぜ。俺達もやってみないか?
そう言っているのは俺の前の席に座っている海里だ。
海里は噂などが大好きで、いつもこんな話をしている。
樹
う〜ん、俺はいいや、
海里
え〜なんでだよ
樹
(だって俺の消しゴムにはもう
好きな人の名前が書いてあるからな。)
好きな人の名前が書いてあるからな。)
俺が書いた相手の名前は、日菜 家が近所だ。
日菜を気になり始めたのは廊下を歩いてる時。
樹
(((((*´・ω・)トコトコ
樹
(筆箱落とした)あ、Σ(・ω・;|||
日菜
落としましたよ。
はいどうぞ
はいどうぞ
樹
あざっす
日菜
どういたしまして
落ちてしまった筆箱を拾ってくれた。
その出来事があってから、よく話すようになり,好きになっていった。
でも書き始めてから1度も雨が降ってこないから相合傘が出来ていない。
おまじないが効くかどうかそれまでお預けだった。
海里
樹さ、最近楽しそうだな。
樹
そうか?
いつもは嫌だなと思う雨が今は待ち遠しかった
土日を挟んだ週明け、登校するなりクラスの空気がおかしかった
海里
なぁな,知ってるか?
樹
え、何をだ?
海里
そっか,まだ知らねーのか