杜若 蓮
ふぁ〜〜…、ねむっ…。
杜若 蓮が、大きくあくびをした。 斜め前の席の緋 晴斗が、振り返って彼に声を掛ける。
緋 晴斗
おい、寝るなよ、杜若。
緋 晴斗
次、国語だぞ
杜若 蓮
国語キライ!晴斗ぉ、代わりに受けてくんね?
緋 晴斗
いやいや、同じクラスなんだから無理に決まってんだろ
杜若 蓮
じゃあ水縹!
杜若は、窓際でリボンの位置を直している 水縹 凛音の方に向き直った。
水縹 凛音
無理。良いじゃん、菖蒲先生好きでしょ?
杜若 蓮
それはそうだけどさぁ……
拗ねて机に突っ伏している杜若を見ていると、 緋の口元が少し緩んでしまう。
チャイム音が校内に鳴り響く。 ここは、M高校2年2組の教室だ。
菖蒲 千
はーい、授業始めるよ。席ついてー
放課後。 緋たちは、担任の菖蒲 千に呼ばれて居残りしていた。
杜若 蓮
あやめせんせー、どしたの?
水縹 凛音
早く済ませてください。帰りたいので
菖蒲 千
うえーん、そんなこと言わないでよ。
菖蒲 千
この話は、教師と生徒としてじゃなく、仲間として聞いてね
緋 晴斗
…例の件ですか?
菖蒲 千
流石晴斗、察しが良いね
菖蒲 千
そう、裏界についてだよ
緋たちは、裏界に入れる側の人間だ。 そして、今までもある目的のために動いていた。
菖蒲 千
“ディアブレイン”を止めるには……
菖蒲がそう言いかけたとき、 バタバタと1年の木槿 苺が教室に入ってきた。
木槿 苺
すみませんっ、遅れましたぁ!
杜若 蓮
木槿、遅い!
木槿 苺
先輩が言います?それ。
木槿 苺
杜若先輩こそ、遅刻しない方が珍しいじゃないですか!
杜若 蓮
はぁ!?
緋 晴斗
菖蒲先生、話の続きは?
菖蒲 千
ん?あぁ、続きね。
菖蒲 千
裏界を征服しようとしているディアブレインが、最近更に計画を進めているみたいなんだ
水縹 凛音
こっちも、こんなことしてる場合じゃないって事ですね
水縹が、口喧嘩をしている2人を見てそう言った。 明らかに皮肉が含まれていたが、気にせず続ける。
菖蒲 千
正直裏界の住人たちなんて、奴らが本気を出せば雑魚同然だ
菖蒲 千
だから、僕らも何か手を打たないと。
緋 晴斗
…やっぱり、本部に乗り込むしか無いんじゃないですか
緋 晴斗
話し合いでどうにかなるとは思えません
緋 晴斗
それに、俺らはまだトップや幹部の姿を見たことがない
緋 晴斗
俺らじゃ絶対に勝てない相手なんですか?
菖蒲 千
…晴斗って案外脳筋だよね
菖蒲 千
正直に言うと、奴らと本気で戦ったらこっちが無事に勝つ確率は低いだろうね
杜若 蓮
先生でも?
菖蒲 千
んー、どうだろう。
菖蒲 千
トップと一対一じゃあまだ勝算はあるけど、タイマンしてくれるとは思えないからね
水縹 凛音
菖蒲先生でそれなら、私たちは木っ端微塵か
菖蒲 千
そゆこと。流石に危険
菖蒲 千
…まぁ、君達に命をかける覚悟があるなら、別だけどね
一色
どうも。
一色
何となくストーリーは掴めてきましたか?
一色
よく分からない方も、気にせず読んでくれると嬉しいです。
一色
今日は、ちょっと幸せをお裾分け。
一色
ポテチに入ってました
一色
w(°o°)w
一色
いいね・コメント・フォローお待ちしています。
一色
それでは、また次回でお会いしましょう。