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色が見えない君と不老不死の僕

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色が見えない君と不老不死の僕

1 - 色が見えない君と不老不死の僕

♥

160

2019年05月22日

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僕は不老不死なんだ

みんな歳をとるのに

僕は歳をとることがない

…化け物なんだ

僕はずっと一人

いつの間にか人間の感情を

忘れてしまった

だけど君と出会って…僕は

数年前

いつもの公園

僕は1人椅子に座りぼーっとしていた

緋色

はぁ…

君そこで何してるの?

後ろから声が聞こえて振り返った

緋色

おーい!きこえてる?

緋色

(…かかわりたくない)

いつもここにいるよね

緋色

(なんで知ってるんだろ)

私よくここに来るんだ〜

ご飯はちゃんと食べてるの?

緋色

(……なんで僕に話しかけてくるんだろ)

これ良かったらたべて

君は袋からおにぎりを2つだし

僕の隣においていった

おにぎりを手に取る

緋色

(味がしない)

毎日同じ事の繰り返し

こんな世界…

緋色

(もうこりごりだ…)

次の日

今日もまた君は来た

僕の隣に座り

今日あった出来事を話してきた

私ね学校でいじめられてるんだ

緋色

私色が見えないの

周りが全部灰色に見えるの

そうゆう病気

だから……みんなから気持ち悪がられるんだ

君は大粒の涙を流しうったえた

緋色

(なんで泣いてるんだろう)

感情がわからない

だけど何故か胸が痛くなった

緋色

(この胸のいたまなんなんだろう)

…ごめんね

こんな話して

私そろそろ行くね

はしっていってしまった

それから1週間程がたった

彼女はあれいらい来ていない

何故かもやもやしていた…

緋色

(なんでだろう)

僕は彼女が来るのを待った

緋色

ひさしぶり

最近来れなくてごめんね

今日は君のこと

教えてよ

僕の事…

緋色

…僕は不老不死なんだ

不老不死…

自分でもびっくりする

何故か勝手に口が動いていた

緋色

死ねない体

緋色

いままで色んな人が死んでいくのを見てた

緋色

そのたび僕は孤独になった

緋色

そしていつの間にか…

緋色

感情というものを忘れてしまった…

彼女は黙り込む

緋色

感情を忘れたなら

私が教えてあげる

感情をおしえる?

緋色

そんなの

できるよ

優しさ、嬉しい

悲しい、辛い(苦しい)

怒りまだまだあるけど

私が教えてあげる

緋色

(きっと無理だ)

緋色

なら…僕は君に色を見せる

それこそ無理じゃん‪w

君はそういいわらう

君の名前おしえて?

緋色

…僕の名前

その時手帳がおちた

緋色

あっ…

彼女はその手帳を拾った

緋色ってゆうんだね

緋色

…うん

綺麗な名前

彼女はそういい微笑んだ

それじゃぁ明日も来るね

緋色

緋色

うん

次の日

緋色!

おはよ

緋色

おはよ…

緋色

(今日も元気だな…)

これご飯だよ

緋色

ご飯食べなくても…死なないし

だめ!ちゃんとたべて

緋色

…死なないのに

僕は彼女が持ってきたご飯を食べた

…もぐもぐ

緋色

えっ…

緋色

(味が…)

まだ少し薄いけどご飯の味がした

緋色

美味しい

緋色

(ご飯ってこんなに美味しかったっけ)

何故か涙が零れた

彼女は頭を撫でてきた

ご飯いままで味なかったんだよね

彼女と絡むにつれ僕の心が動き出していた

緋色

なんでしって

いつも残してたから

緋色

…知ってたんだ

うん

濡れた顔をハンカチでふいてくれた

緋色

…ありがとう

ありがとうそれが感謝の気持ち

緋色

感謝の気持ち?

そう…人に何かをしてもらった時とかに使うんだよ

彼女はそういいにこってわらった

緋色

…ありがとう

うん!

それじゃぁまたくるね

それから僕は彼女に感情というものを教えてもらったりして

1ヶ月ほどがたった

僕は

悲しい感情

色々教えて貰った

そして

僕はひとつ分かった

緋色

(僕は…心が好きなんだ…)

胸のもやもやは寂しかったから

僕は彼女のことが好きなんだ…

だけど…だめ

僕は不老不死

みんなのように年取って死ぬ訳でもない

胸が苦しくなった

緋色

…うぅ

涙が零れた

僕も…みんなと同じように死んでいきたい

幸せになって

一緒にとしとって

死んでいきたい…

緋色

僕は…不老不死

最近彼女も来ない

緋色

僕はまた1人になるのかな

不安がこみあげた

それからまた1ヶ月

まだ彼女はこない

緋色

どうしたんだろう

不安になった僕は彼女を探した

そして見つけたんだ

入院している君を

緋色

なんで入院して

…緋…色…?

緋色

どうしたんだよ…その姿

点滴をつけ

頭や色んなところに包帯がまいてある

ちょっと事故っちゃって

ごめんね

ほんとに事故ったの?

聞きたかった

だけど言葉に出来なかった…

緋色

…今度は僕が君に会いにいく

僕はそう言って病室を出た

涙がこぼれる

これは…

僕はいまどうゆう感情をしてるんだろう…

心が痛くて胸が締めつけられる

僕は泣きながらいつもの場所へ帰って行った

それから僕は彼女に毎日のように会いに行った

入院していた彼女も

1ヶ月ほどで退院出来て

僕も安心していた

だけどいつからかな

彼女の体はどんどんぼろぼろになっていってた

あうたびどこか怪我していた

緋色

その傷どうしたの?

ん?ちょっところんじゃって

緋色

いつも?

うん‪wわたし鈍臭いから

彼女はいつもそういい僕に笑いかける

だけどどこか悲しそうな目をしていた

次の日も

その次の日も

僕は彼女にそのことを聞けなかった

どうしたの?

緋色

…ううんなんもない

そっか

私そろそろ帰るね

僕はきみをひきとめようとした

だけど…なぜか動かなかった

ただきみの背中を見ることしか出来なかった

それからまた1週間程がたった

僕の感情は心はどんどん戻っていった

だけど怒りと〝本当〝の悲しみを僕は知れていない

それからまた時が過ぎた

彼女はある時僕にこういった

バイバイ

涙を流しニコッとわらい

唐突のことで

僕は頭が困惑していた

緋色

な、なんでバイバイ?

…色の見えない世界が辛い

彼女はそういい建物の屋上へ行く

緋色

まって!

ガチャ(屋上)

ついてこないで…

緋色

僕が君に色をみせるから

もうむり…耐えれない

柵を乗り越える

緋色

やめろ!

緋色

お前が死んだら俺また1人に…

ごめん…

緋色

いやだ…

とめないで

死ねないのは分かってた

だけど何故かでてしまった

緋色

なら…おれも一緒に逝く

無理だよ…

死ねないじゃん

それでも

緋色

…1人は嫌だから

緋色

もう

緋色

もう失いたくない

…やっと悲しみを知れたね

緋色

えっ…

さっきも怒れるようになってた

緋色

緋色にはちゃんと人間の感情がもどった

私はそれだけでも十分…

良かった…

緋色

心…

言葉が出なかった

そして

僕が声をあげようとしたとき

彼女は

緋色

心…?

策を乗り越え除く

心は血を流し倒れていた

まだ意思がある

緋色

…どうせ死ねない

僕は飛び降りた

…緋色

…な…んで

緋色

…っ

緋色

…血…が

いつもみたいに傷が塞がらない

緋色

なんで…?

なんで飛び降りて…

…緋色…?

ねぇ…

血がダラダラ出てくる

意識が…

ばか……緋色は…不老不死じゃ…なくなったの……

緋色

(僕は…死ないよ?…僕は…不老不死…だもん…)

僕は不老不死じゃなくなった

人を愛したから?

感情を取り戻したから…

分かってた…なんとなく

どんどん傷が治らなくなってる事

緋色

ごめん

緋色

ごめん…ね?

緋色

色を見せてあげれなくて

…ううん

そんなこと…ない

ほら…雲ひとつない青い空

…綺麗だね…

緋色

……色…

見える…

僕を見て涙をぼろぼろ流す

…あーあ…

せっかく色も見えてて

緋色の感情も戻ったのに…

不老不死じゃくなったのに…

私たち…死んじゃうんだ

手を繋ぎ寄り添いあった

緋色

…最後に…色を見せてよかった…

…緋色

僕らはそのまま目を閉じた

不老不死だった僕と

色が見えなかった君

僕らはお互いに恋をして

僕は感情を取り戻し不老不死じゃなくなった

そして君は大切なものをなくした時色を取り戻した

だけどもう…僕らはこの世にいない

(次はちゃんとした出会い方しようね…)

緋色

(うん…)

僕らは雲ひとつない青い空へ

飛び立った

この作品はいかがでしたか?

160

コメント

2

ユーザー

自分で書いてても悲しくなりました…‪w読んでくれてありがとうm(_ _)m

ユーザー

悲しすぎます…。

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