自殺活用課

そうして俺は、ユナと一緒に戦い続けた。

命懸けで、奴らの言う豪華賞品をもらうために。

いいや、

ユナと一緒に、現実に帰るために。

いつの間にか俺は、それが目的になっていった。

絶対に、何があってもユナと現実に帰るんだ。

そのために、俺は何度も何度も戦い続けた。

俺がこの謎の場所に来てから、1週間ほど経っただろうか。

俺はすっかり、人が死んだり殺されてるのを見ても、何とも思わなくなってしまった。

中にはこの状況にうんざりして、ファイトステージ最中に自殺するやつまで出てきたが、

そんなことはどうでもいい。

俺は、ユナと一緒に現実に帰れれば

そして、豪華賞品を貰えさえすれば、俺はそれでいい。

俺はそんなことを考えながら、ファイトステージに挑んでいた。

ｸﾞｻｯ！！

俺は、ユナから投げられたアイスピックを男の股間にブッ刺す。

ﾋﾞﾁｬﾋﾞﾁｬﾋﾞﾁｬｯ

俺は、血まみれになったアイスピックをポケットにしまった。

俺は辺りを見渡す。

そして、ユナも辺りを見渡す。

ﾌﾟｼｭｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ

そして、いつものガスが流れ出す。

ﾊﾞﾀﾝｯ

そして、俺はいつものように意識を失った。

俺は眠っている。

そして、いつもとは違う夢を見ていた。

幸せだ。

ユナはそういうと

隠しポケットから 血まみれのナイフを取り出した。

そして、ニコッとユナは笑った。

俺は目が覚める。

とはいえ、 幸せだった自分を思い出して夢の余韻に浸る。

ｺﾝｺﾝｯ

そして、俺はドアを開けた。

ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝﾊﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ

ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝﾊﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ

そうだ、その通りだ。

俺はユナと一緒に現実に帰りたい。

俺は、若干ユナに申し訳なさそうにして

麻婆豆腐と餃子と、チャーハンを注文した。