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停学が終わって学校に再び行くと
待っていたのは酷いいじめだった
何度も殴られて蹴られて
物を壊されて奪われて
何もかもぼろぼろになって帰ってきた
そして学校に行かなくなった
俺は毎日布団の中で泣いた
こういうとき、
いつもユウが声をかけてくれていた
でも
そのユウももういない
俺は毎日恨んだ。
そして固く決意した。
ユウが死んだとき、
一緒にいた
同い年の男子
いまは自殺幇助か何かで少年院にいるとか。
…そいつがユウを殺したんだ
ユウが死んだことが
すべてのはじまり。
だから、
そいつを
イオリ
イオリ
カヤ
イオリは穏やかな顔して語った
まっすぐ海を見ながら。
「殺す」
そのためにここに来たのかな
カヤ
イオリ
イオリ
イオリ
イオリ
イオリ
カヤ
イオリ
イオリ
イオリ
イオリ
カヤ
イオリ
イオリ
イオリ
イオリ
イオリ
イオリ
イオリ
イオリ
カヤ
カヤ
カヤ
おれはあの日のすべてを話した
イオリは何も喋らず
ただ
おれの語りを聞いていた
監督のこと
あの日のユウのこと。
全部。
カヤ
イオリ
イオリ
カヤ
カヤ
イオリ
イオリ
イオリ
イオリ
カヤ
イオリ
イオリ
カヤ
イオリ
イオリ
イオリ
イオリ
今まで座って話していて
イオリはまた立ち上がった
イオリ
イオリ
カヤ
イオリ
俺もユウのとこにいくんだ
イオリ
カヤ
イオリ
カヤ
イオリ
イオリ
イオリ
カヤ
イオリ
イオリ
イオリ
カヤ
イオリ
イオリ
誕生日なんだ