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嗚呼、今日も憂鬱な毎日が始まった

私が自分を偽り始めたあの日から十数年の月日がたって、今は高校1年生

いつも通り偽っていたら高校の皆とすぐに馴染めた

だから人間関係で困っているということはない

ピンポーン

…ああ、もう来たのね

お迎え

ロボロ

おーーーい!○○!まだかぁー?

相変わらず大きい声だなぁ

○○

はぁーい!今行くからーー待ってて~

人に話しかけられると可愛い声で元気に答える

これが、いつも通りの日常

ただ、いつもと同じ、日常

○○

ごめぇん!!待たせちゃった…?

ロボロ

いや!全然待っとらんから安心せぇ!

そりゃそうだよ

私だってできるだけ急いで用意したし

逆にこれで遅いって言ってきたら鬼畜だよ?

ま、そんな思いはおいといて

○○

ホントごめんね……次はちゃんと早起きするよ…!

申し訳ない、という顔をしながらそう言う

こういうと好感度UPだから

ロボロ

ホンマ優しいなぁ…○○は…俺が好きで迎えに来てるだけやから、
そんなん言わんでええのに…

そういうんならもう迎えに来ないでください

私だって貴方にずっと付きまとわれるの嫌なんだよ

○○

ええ?!そんなこと言わないでっ!私だってロボロと登校するの、
楽しみにしてるんだから!

まぁ、こう返すよね

だって私はみんなの天使だから

ロボロはこう返してほしくて言ってるんでしょ?

ロボロ

…そか!ありがとな!ほな学校行こかっ!

ロボロは語尾に♡が付きそうな声でそう言った

○○

うんっ!

私はただそれに、従うだけ

はあ…着いた

この学校遠いからあんまり好きじゃないんだよね

ロボロともたくさんしゃべんないといけないし

モブ1

あれ見ろよッ天使様と天乃が二人で歩いてるぜッ

モブ2

うわっ!いいなぁ~

モブ3

○○様よッ!

モブ4

今日も天使のように美しいわね…!

ざわざわ、ざわざわ

うるさいなぁ

私は静かに登校したいのに

でも私は無邪気な天使でいないとだから、ニコニコと愛想笑いを浮かべる

そう笑うとその辺の子達はまたキャーキャー騒ぐ

あーあ、またうるさくなった

……ロボロはどうなのよ

チラッと横目でロボロを見ると

喜びに満ち溢れた顔をしていた

…いいなぁ、

この状況を素直に喜べて

私はこの状況が大嫌いだ

そりゃ小さい時は嬉しかったけど

もう私は高校生だ

こんなことで喜ぶ年ではない

でも誰も私を分かってくれない

本当の気持ちを皆は知らない

だから私は‘’天使‘’になると決めた

自分を守るために

皆を受け入れてあげている‘’優しい人‘’を偽っている

でも誰も本当の私に気付いてくれない

だから皆嫌いだ

媚を売っているようにしか見えない

私の目にはそうにしか映らない

‘’天使‘’だなんて嘘だ

こんなことなら

○○

(本当の天使になりたかったな…)

それだったらきっと楽だったんだろうな

なんとも贅沢な悩みだ

だから本当の‘’天使‘’になれないんだよ

その瞬間ドスンと誰かが派手に転んだ音がした

???

ッたぁ…

ああ、あの子がこけたんだな

可哀想、誰にも見向きもされてないじゃない

私がこけた時は大袈裟かと思うくらいに寄ってたかっていたのに

助けてあげようか

だって私

天使みたいに優しいから、

○○

大丈夫…?

愛想笑いを浮かべながら。

愛想笑いの天使サマ。【wrwrd】

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