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顔少女

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顔少女

1 - 顔少女

♥

45

2022年03月29日

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朝の教室で、数人の女の子達がおしゃべりをしていた。

この物語はイベントとして出します。
ずっと毎週待つのは、嫌だと思ったので。
では、[顔少女]をお楽しみ下さい
内容を知りたい方は説明欄で
可愛いとはなんなのか......

ねぇ、今月のプチラブの表紙みた?

[[プチラブ]ってファッション雑誌の?]

[うん。これだよ]

[あっ、桃花スイちゃんが表紙なんだ。かわいいよねぇ、この子]

[私達と同じ小学六年生で、今、一番人気の読モだよ。小顔でスタイルいいし、メイクがうまいんだよね]

[ウンウンッ!このグロスの色、すごくキレイ]

果林

(やっぱりスイちゃんは人気だなー)

果林

(それに比べて、私は)

果林

地味でかわいくない服。まぁ、私がかわいい服着ても、意味ないか、。メイクだってしたことないし

翌日

チャイムが鳴り、担任の先生が教室に入って来た

[はい、皆んな、席について]

[全員居るみたいね。じゃあ、転校生を紹介するから。入ってきて]

果林

(キレイな子だなぁ。ン?どこかで見たような)

スイ

桃花スイです。よろしくお願いします

果林

スイちゃん!?

[あの子、読モのスイちゃんだよ!?]

[ウソ!なんでうちのクラスに?]

[ハイハイ、落ち着いて!]

[仲良くするように]

果林

(こんなことってあるんだ、あのスイちゃんが......)

果林

(夢......じゃないよね)

スイはにこやかに微笑みながら、女の子達とおしゃべりをしている

果林

(メイクもし手ないし、服だってダサい私が、スイちゃんに声をかけるなんて)

放課後、果林は夕日に照らされた通学路を一人で歩いていた。いつもより、疲れていた

果林

あっ......

果林

ス、スイちゃん?

スイ

あれ?あなた

スイ

同じクラスだったよね?名前......

果林

あっ、く、栗原果林

スイ

ごめんね。まだ、クラス全員の名前を覚えてなくて

果林

ううん。大丈夫

果林

あ、あの......スイちゃんに聞きたいことがあって

スイ

( -_・)?っ?何

果林

私みたいな顔でも、メイクしたら、スイちゃんみたいになれるかな?

スイ

私みたいに?

果林

ち、ちがうの。

果林

スイちゃんと同じ位かわいくなれるなんて、そんな大それたことは考えてなくて。無理だよね。ごめんなさい

スイ

ごめんなさいってプッ!

スイ

何で、私に謝ってるの。アハハ!

果林

あ、あれ?

スイ

果林ちゃんって面白いね

スイ

メイクしたら私みたいになれる、だよね?

果林

う、うん

スイ

なれるよ、今すぐにでも

果林

今すぐ?

スイ

私の家においでよ

スイ

ほら、入って

果林

(;゜゜)、うん

果林

ウワッ!これ、全部スイちゃんの?

スイ

うん。新作は一通り試すことにしてるの

果林

すごく......。いくらぐらいするんだろう?

スイ

ここにあるので、十万円位かな

果林

そんなにするの?

スイ

おこずかいだけじゃ無理だけど、読モの給料があるから

スイ

じゃあ、ここに座って

果林

うん。

スイ

まずは、前髪をヘアピンで留めて、それからこれこれ

スイ

これは、秘密のファンデーションなの

果林

ヒミツ?

スイ

普通のお店には売っていない特別な

スイ

ウーン、グロスはこの色でいいかな。あと、眉毛も整えちゃおう

果林

で、でも

スイ

いいから。私に任せておいて!

二十分後

↑手描きです。 見えずらくてごめんなさい。

果林

これが、私......

スイ

ねっ、かわいくなったでしょ

スイ

ほんと、果林ちゃんって面白いね

果林

そうかな。自分じゃよくわからないけど

翌日から、スイの家にいってメイクをしてもらうことに

茉子

果林、メイクしてるの?

果林

(;゜゜)、うん。スイちゃんがやってくれて

茉子

ウソーッ!本当にあんた果林なの?

[へー、果林がキレイになったって?]

果林

(あ......春馬君)

果林

(ウワッ春馬君が私の顔をこんな近くで見てる。ど、どうしよう)

[本当だ、かわいいな]

果林

(嘘っ!春馬君が私の事、かわいいって言ってくれた)

スイ

(*´・ω-)bっ、メイクして良かったでしょ?

果林

う、うん

果林

スイちゃんのおかげだよ。ありがとう

翌日

[[せーのっ!]]

果林は思いっきり、水が入ったバケツが果林にかかってしまった

果林

え......?

果林

どうして、こんなこと

[はぁ?そんなことわからないの?]

[調子にのってるからだよ]

果林

調子に載ってる?

[あれっ?]

[何、そのぶつぶつ。きもっ!]

[( -_・)??果林の顔がどうかしたの?]

[ウワッ!何それ?ニキビ......じゃないよね]

[虫に刺されたのかな]

[メイクのやり過ぎで肌荒れしたんじゃない?いい気味だよ]

[(*´・ω-)bっ、皆にも教えちゃおうよ]

[いいね。行こっ!]

果林

待って!誰にも言わないで

果林の言葉を無視して、裏庭空さっていった

スイ

どうしたの?果林ちゃん

果林

もう、ダメ

スイ

果林ちゃん

いつもより、スイの声が低くなった

スイ

自分に自信がなかったの

果林

スイちゃんが?

スイ

ため息ばっかりついてたよ

果林

そんなかわいいのに?

スイ

これがあれば、私はかわいくなれる。だから、今さら辞められないの。たとえ

果林

たとえ?

スイ

どんな素顔になったとしても......

果林

あ......

果林

ま、まさかそのファッションのせいで

スイ

そうだよ

スイ

だから何。?

果林

だ、だからって...............

スイ

果林ちゃん

スイ

かわいくなることに比べれば、こんなの、ささいなことだよ

果林

ささいな......こと?

スイ

かわいくなることが一番重要何だから

果林

かわいく......

3年後

[今日のゲストは、雑誌やCMで大人気の果林ちゃんです]

[よろしくお願い致します]

テレビの中では15歳になっていた、、

[本当にかわいいですね。]

[ありがとうございます]

[かわいくかる秘訣とは?]

[いつでも、前向きな気持ちでいること、かな]

カメラが果林の顔をズームアップした。

大きく写しだされた彼女の顎の辺りは、ファンデーションが剥げていて、赤黒くなった皮膚の一部が見えていた。

これで終わりです。

クラスで目立たない少女。

少女は特別なファンデーションを使って、キレイになることができました。

しかし、そのファンデーションにはヒミツがあったのです。

長く使い過ぎると、皮膚がただれるというヒミツが。

きっと少女は幸せなのでしょう。

[かわいい]とは、一体何でしょう?

正義?憧れ?それとも......

答えは、皆さんがみつけてください

きっと見つかると思います

私の答え?

それはヒミツです。

この作品はいかがでしたか?

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コメント

5

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お話は面白かったし絵は上手でした。

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