わたしは拾われた
5歳の頃
萌
ここってどこ、?
萌
おとうさんは?大丈夫なのかな、
警察
…うん、大丈夫だよ
警察
これからはもう大丈夫だからね
おかあさんはおくすりをしていたらしい
それがおとうさんにバレちゃって、それからはよく覚えてないけど
おとうさんが血まみれになって倒れていたのは記憶にのこってる
9歳の頃
萌
…あなたはだれ?
施設の人
今日からこの人が君のおとうさんだよ
おとうさん
よろしくね
萌
…?
わたしはおとうさんに保護された
おとうさん
今日から僕が君のおとうさんだよ、なれないかもだけどよろしくね
萌
あ、ぅ、はい、
わたしはよく分からなかった
知らない人に保護されて、知らない人の家に来たのがこわかった
でも、その人は優しかった
12歳のあの頃までは
12歳の頃
お風呂に入っている時に
ガラガラっ
萌
…っ!?
おとうさん
あ、びっくりした?大丈夫だよ
萌
(!?、なんで?なんで急に!?)
おとうさん
いい感じに胸膨らんできてるね〜(ふにっ
萌
ぁッ!
萌
(いやだ、やめてよ、なんで)
おとうさん
大丈夫だよ〜いまからちょっと楽しいことしよっか
萌
っ…、
萌
ぁ゛っ、んっ、はッぁ
おとうさん
んッ、締りいいね、
おとうさん
(ごちゅッ、
萌
ひぃッ、ぁ、
おとうさん
んっ、でそ
おとうさん
(ビュルル
萌
ぁ゛っ
わたしは、性暴力をうけていた
とても痛くて、こわかった
そんな生活が4年も続いたある日
おとうさん
じゃあおとうさんちょっと出かけてくるね〜
萌
…っ
おとうさん
(バタンッ ガチャ
萌
……
萌
…!
萌
(包丁…)
萌
(これなら…っ)
おとうさん
(ガチャっ
おとうさん
ただいま〜
萌
……
おとうさん
萌ちゃ〜ん
おとうさん
(抱きつこうとする
萌
……っ!
グサッ
おとうさん
…っ!?カハッ
おとうさん
(バタンっ
萌
はぁ、っはぁっ
萌
(やっちゃった、やっちゃった、どうしよう)
わたしは
人を殺した
萌
はぁッ、はぁ
萌
(どれぐらい走っただろう、足いたい、)
萌
(ずるッ
萌
ぁ゛っ
萌
…ぃ゛っだ
夢香
あなた、大丈夫?
萌
ぁえ、
萌
(やばい、まともに話すのめっちゃ久しぶりで声がでないっ、)
夢香
あ、無理して話さないでいいよ!
夢香
ぇ…っと私の家、来る?
萌
…!
萌
(知らない人の家、何されるかわかんない、こわい、)
夢香
あ…、身体震えてる、怖いの?
夢香
うん、分かるよ
夢香
知らない人の家行くなんてこわいよね、
夢香
じゃあさ!仲良くなってから家に来るってのはどう!
萌
…?
夢香
……あはは、何言ってるかわかんないよね!
夢香
とりあえず公園へれっつごー!!
萌
ぁ…
夢香
君の名前ってなに〜?
萌
ぁ、えっと、萌、です…
夢香
え〜っ!めっちゃかわいい!
夢香
私はね、夢香って言うんだ!よろしく!
萌
よ、よろしくお願い、します
夢香
萌ちゃんはさ、なんであんなところに裸足でいたの?
萌
えっと、それは、あの
夢香
言いにくいなら言わなくてもいいよ〜
萌
…っ、じっ、実は、
萌
(今までの事を話す(でも人を殺したことは言っていない)
夢香
えぇ〜、それは辛かったね
夢香
ほら!私の胸の中に飛び込んで来てもいいんだよ!
夢香
(腕を広げる
萌
っ!
萌
(ぽすっ
萌
〜っ、ぐすッ、ひっく、
夢香
よしよし、辛かったね〜、
夢香
よし、じゃあそろそろ私の家行くか!
萌
ぅえっ、いいんですか…?
夢香
全然いいとも!
夢香
てか、これからは敬語でいこ〜
萌
っ、うっ、うん!