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野田
野田は明るい表情で俺にそう言った。
酒井
暇な訳じゃない、というのは嘘。
そこまで仲良くもないコイツと2人切りで居たくなかっただけだ。
野田
野田
酒井
俺が電車に轢かれそうに成った事はもう既に全国放送されている事だから、コイツが其の事を知っていてもおかしくはない。
野田
酒井
野田
俺はコイツが気遣いの為だけに俺を呼び出した事がとても嫌だった。
俺はコイツに気遣われる筋合いは無い。少なくともこの程度の会話をする為に呼び出される程仲良くはない。
野田
野田
酒井
野田
酒井
野田
酒井
野田
酒井
野田
酒井
野田
酒井
野田
野田
酒井
俺はタバコとスマホだけカバンから取り出し、喫煙所へ向かった。
酒井
俺はタバコをポケットに閉まったままスマホを取り出した。
酒井
俺は気づいてしまったのだ。野田が先週俺を殺そうとした犯人である事に。
アイツの発言にはおかしな部分が多数存在した。
まず1つ目、俺が電車に轢かれる前に隣の線路に移って助かった事と数日で退院出来た事をアイツが知っている事。
俺はほぼ全ての報道番組を確認したが、俺が誰かに押された事と俺が助かった事と犯人がまだ捕まっていない事のみ報道されており、其れ以上詳しくは誰も知れない筈なのだ。
次に2つ目、犯人が男である事をアイツが知っている事。
犯人の性別も勿論不明なので報道されておらず、何より被害者の俺すら知らなかった。しかし、アイツは確実に「犯人の男を」と発言した。この情報は犯人自身しか知らない筈だ。
そして3つ目、俺が最近自動車免許証を取った事をアイツが知っている事。
俺はアイツに其の事を知らせていない。何度も言うが、俺はそこまでアイツと仲良くない。俺を殺そうとする前からアイツが俺を尾行していたとしか考えられない。
以上だ。
酒井
酒井
警察に野田の監視を命じられた俺は、喫煙所から俺とアイツが座っていた席を確認した。
酒井
アイツはもう既に居なかった。
酒井
慌てて席に戻ると、俺のカバンとティラミスパフェの残りのみが置かれており、野田に関する物は全て無くなっていた。
警察にこの事を伝えた結果、交番がここから近い場所にあるので、そこまで来てくださいと言われた。
俺は速やかに会計を済ませようとしたが、どうやらアイツが先に払ってくれていたらしく、俺が金を出す必要は無かった。
俺は店を出て、自分の車の元へ急いで向かった。
酒井
俺のカバンを幾ら探っても車の鍵が出て来なかった。
酒井
どうやら車の鍵を元から掛け忘れていたらしく、車のドアは何の問題も無く開いた。
酒井
俺はカーナビを交番にセットして、車を発進させた。
思っていたよりかは遠かったが、この距離なら10分程度で着きそうだ。
野田
野田
野田
野田
野田
野田
野田
野田