何気なく 散歩のついでに立ち寄った教会
誰もいない教会は静かで冷たく それでいて神聖な空気を纏っていて
そんな僕は人肌を求めて 甚爾を抱き寄せる
伏黒甚爾
っ、おい
なんだと言いたげな甚爾を遮って 甚爾の肩に顔を埋めながら話す
五条悟
僕がさ
五条悟
最後に選ぶ人はきっと
五条悟
甚爾みたいな人なんだろうな
伏黒甚爾
………クセェ話すんなら帰るぞ
五条悟
まぁまぁ
五条悟
それでさ
五条悟
僕たち、2人で生きてるのって
すごいことだと思うんだよね
すごいことだと思うんだよね
五条悟
だって僕ら殺し合ってたんだから!
そう言って笑うと 甚爾の方からも笑う声が聞こえた
伏黒甚爾
まぁ
伏黒甚爾
普通はねぇよな
五条悟
そうだね
五条悟
僕たちが"普通"じゃないからかも?
伏黒甚爾
それもそうだ
五条悟
僕たちって守られるほど弱くないじゃん
五条悟
でも
五条悟
見ず知らずの人を助けるより
甚爾の助けになりたい
甚爾の助けになりたい
五条悟
けど
五条悟
甚爾には僕の手を引いて歩いて欲しい
伏黒甚爾
んだそれ
伏黒甚爾
お子ちゃまかよ
五条悟
そーだよ僕お子ちゃま
五条悟
そんな僕でも
五条悟
甚爾は最後に選んでくれるでしょ?
伏黒甚爾
オマエは"きっと"で
伏黒甚爾
俺"みたいな人"なのにか?
五条悟
も〜
五条悟
甚爾には敵わないな
伏黒甚爾
で?
伏黒甚爾
オマエはどうなんだよ
五条悟
甚爾だけ
五条悟
甚爾だけだよ
五条悟
僕の唯一は甚爾だし
五条悟
甚爾の唯一は僕でいて欲しい
五条悟
僕の最後は甚爾がいい
五条悟
だから甚爾も僕を選んで
そう言うと甚爾は体を離す
五条悟
……甚爾?
伏黒甚爾
…やっぱクセェ話じゃねぇか
伏黒甚爾
帰んぞ
五条悟
あっちょっと!
僕に背を向け歩き始めるけど 甚爾の右手は僕の左手を握っていて
僕の位置からじゃ 甚爾の顔は見えないけど
繋がれた手はあつく 綺麗な髪から覗く耳は真っ赤で
五条悟
はは
五条悟
とーじ
伏黒甚爾
……んだよ
五条悟
プロポーズの返事
五条悟
待ってるからね
伏黒甚爾
……アレ
伏黒甚爾
プロポーズだったのかよ…
返事を聞く日は そう遠くないのかもしれない






