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俺と彼女は、共通の友人の紹介で知り合った。
容姿は可愛く、話しやすい、とてもいい子だった。
特に印象に残ったのが、ほのかな、香水の匂い。
俺は彼女と、いい友達になれると思っていた。
香澄
高校へ行く途中、一人の女性に声をかけられた。
樹
樹
香澄
香澄
樹
樹
香澄
そう言って俺の顔に、顔を近づける。
樹
香澄
彼女の無防備な姿に、思わず飛びつきたくなるが我慢する。
ここで失敗してしまったら、今までの関係も崩れてしまう。
樹
樹
香澄
香澄
樹
樹
樹
俺の親友であり、浅野の幼馴染である智則
浅野とは家が隣であることから、 浅野からしょっちゅう文句を聞かされる。
香澄
樹
俺は見慣れた通学路を二人歩きながら、モヤモヤとした感情を胸に閉じこめた。
香澄
香澄
2日後。日曜日、俺は浅野の自宅に来ていた。
ことはあの後、教室での休み時間に遡る。
智則
智則
樹
HRが終わったあとの、1校時前の休み時間。
智則
智則
樹
智則
樹
智則
樹
樹
樹
樹
智則
智則
樹
智則
智則
樹
樹
智則
智則
樹
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智則
智則
智則
樹
樹
智則
そう言ってスマホを取り出す
智則
智則
通話
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智則
智則
香澄
智則
智則
香澄
香澄
智則
樹
香澄
智則
智則
樹
香澄
智則
香澄
香澄
樹
智則
智則
香澄
香澄
智則
智則
智則
樹
智則
樹
智則
樹
樹
智則
智則
智則
樹
樹
智則
智則
樹
なんやかんやで浅野の家に行く機会を与えてくれた智則には、 感謝すべきなのだろう。
香澄
香澄
樹
少しつっかえながら返事する。
樹
香澄
香澄
樹
浅野はプリンを冷蔵庫に入れ、こちらに戻ってきた。
香澄
香澄
樹
樹
香澄
香澄
香澄
しまった。聞こえてたみたいだ。
樹
なんて答えながら、浅野についていった。
香澄
香澄
樹
樹
樹
香澄
樹
香澄
浅野が叫ぶ。
香澄
香澄
香澄
樹
樹
香澄
香澄
香澄
香澄
樹
香澄
香澄
そう言って俺を玄関に突き落とす。
樹
香澄
そう言ってドアを勢いよく閉めた。
智則
智則
樹
智則
樹
樹
智則
智則
樹
樹
智則
智則
智則
樹
樹
樹
智則
智則
智則
智則
樹
智則
樹
智則
智則
樹
樹
智則
智則
樹
樹
浅野と喧嘩別れして6ヶ月。
浅野は、北海道へと旅立った。
俺は結局、思いを伝えれないまま。
そしてまた春が来て、俺は高校を卒業した…
モブ子
モブ子
樹
大学2年生の冬。
明日はクリスマス、なんて言うときに、 俺は好きでもない女子に誘われていた。
そう、クリスマスの夜を。
そして二つ返事で答える。
モブ子
樹
クリスマスの夜っつっても、明日なんだけどな。
記念すべきクリスマス当日。
樹
樹
俺はモブ子の到着を待っていた。
樹
樹
スマホが鳴る。
樹
応答なし
樹
応答なし
樹
樹
世界一かわいい♡モブ子♡高本くん好きぴ♡
世界一かわいい♡モブ子♡高本くん好きぴ♡
世界一かわいい♡モブ子♡高本くん好きぴ♡
樹
樹
世界一かわいい♡モブ子♡高本くん好きぴ♡
世界一かわいい♡モブ子♡高本くん好きぴ♡
樹
樹
樹
樹
樹
俺が温かい飲料を買おうとしたときだった。
香澄
懐かしい声が響く。
樹
香澄
香澄
樹
樹
香澄
明るく言ってみせる浅野に、申し訳ない気持ちが募っていく。
樹
俺の謝罪を遮って、浅野が言葉を発した。
香澄
香澄
浅野が笑った瞬間、イルミネーションが付いた。
香澄
この遊園地でイルミネーションを見た二人は、必ず結ばれる。
今なら、言える気がした。
樹
樹
香澄
香澄
樹
香澄
樹
香澄
樹
香澄
樹
恥ずかしさで顔が赤くなる。
でも不思議と、言葉はスラスラ出てきた。
樹
樹
…返事がない。
あ、振られるんだな、と思ったが。
俺は彼女を紹介してくれたあいつに、感謝すべきだろう。
そうそう、約束すっぽかしたあいつにも。
香澄
香澄
香澄
樹
俺は期待の気持ちを込めて顔を上げる。
香澄
樹
感極まって浅野を抱きしめる。
周りから拍手と歓声が起こった。
香澄
樹
ぱっと離れる。
香澄
香澄
樹
香澄
離れた俺の手を、浅野が握りしめる。
香澄
樹
樹
香澄
あぁ、神様。
世の中捨てたもんじゃ無いですね。
もし俺に不幸せなことが起こったとしても
きっと彼女は可愛い。
ほら、浅野が俺を見てる。
浅野からは、あの日と同じ、ほのかな香水の香りがした。