また名前を知る事が出来なかった
何者なのかも分からなかった
俺と同じ境遇なの? それともここに元々いる人なの?
わかんない…
橘渚
あ…
橘渚
そうだ…
橘渚
トイレにいた男の人…
橘渚
探さないと…
30分近く辺りを探してみた結果
何か骨のような…ものを見つけた
橘渚
なんだ…これは…
橘渚
なんで…人間の頭蓋骨の欠片…
橘渚
う゛ッ…
頭が痛い…
脳から直接何か…
響く…
私だって…
誰だ!!!!
橘渚
や゛めてッ…!!くれッ!!!
私だってお墓に…
入りたかった…!
橘渚
…!
俺は走って名前のないお墓 に頭蓋骨の欠片を埋めた
橘渚
仲間外れは…辛いもんな
橘渚
君も…
橘渚
みんなと同じお墓に…
ありがとう
橘渚
う゛あ゛ッ…
…
橘渚
あ…?…あ…
橘渚
…!!!!
橘渚
ここは…!?
橘渚
確か…
橘渚
後ろから急に殴られて…
橘渚
それで…思い出せない…
橘渚
とりあえず…
橘渚
ここは何処なのか探索しよう…
15分後
橘渚
ん…?なんだ…この紙切れ
橘渚
5…?
橘渚
なんの数字なんだ…これ…
橘渚
…この家
橘渚
何かある気がする
橘渚
テレビがある…
橘渚
若干電波通ってるみたいだな
橘渚
ちょっと…付けてみよう
!?
テレビから手が
橘渚
やばいっ!!!
橘渚
中に入れられる!!!!
???
貴方が思い出せない物を
???
届けに来ました
橘渚
…!?
「1」と書かれた紙切れを 渡すと彼女は透けて 消えてしまった
橘渚
あの人…お母さんの卒アルに
橘渚
いた気がする…
橘渚
やば…頭いてぇ…
橘渚
外…出よ…
橘渚
なんだろ…この数字…
5、1
橘渚
…ん?この数字…
橘渚
お母さんの電話番号にも入ってた
橘渚
もしかして、破られた紙の一部!?
橘渚
それなら、この紙を探して集めれば
橘渚
…!探そう…
橘渚
丁度近くに公衆電話もある…
物件を回って探していると 一つの古い日記を見つけた
橘渚
読んでみるか…
橘渚
ここに関するヒントがあるかもだし
ここに来てからしばらく経った 未だ帰る事は出来なく、食欲も お腹も空かない、人は居ない 今が何月何日なのかも分からない 朝か夜かも分からない ずっとここは暗い、帰れない 駅に来た時、手帳が破かれていた 連絡先が書かれたページだけを丁寧に それから色々あって、墓に来てと 言われた 目が覚めたらここにいた 会いたいよ、アミ。 助けてよ お母さん
橘渚
…俺と同じ境遇の人なのか…?
橘渚
…
今見つけた数字を整理しよう
5、1、2、6、4、9
橘渚
この数字がお母さんの電話番号
橘渚
だったとして、順番が分からないな
橘渚
とりあえず公衆電話の所に向かおう
橘渚
えーと…
プルルルルルル
橘渚
…!?
橘渚
公衆電話から電話がかかるなんて
橘渚
ありえないはずなのに!
橘渚
と、とりあえず出てみよう…
ガチャ…
助けてくれ! 誰か!!! 死にたくない!!
橘渚
今の…なんで…
橘渚
俺と…同じ…声…
橘渚
…う…目眩が…
俺はそのまま 倒れてしまった
次回、最終回







