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○○.

う…

重たい瞼を開けると,車内の黒い天上が目に入った.

シートは倒されており,自分が意識を失っていた事に気付いてはっとする.

jungkook.

あ,起きましたね…おはようございます.

○○.

おはようございま…って!!

○○.

貴方…何であんな事を…!!

先程の…キス…を思い出し,真っ先に問い詰めると,男はケラケラと笑った.

jungkook.

だってぇ…アジトに向かうまでの道,いくら契約者だからって見せる訳にはいかないじゃないですかぁ.

○○.

だからってあんなやり方で…

jungkook.

でも,僕があの液体飲んで下さいって言ったって飲まないでしょう?貴方.

○○.

そりゃそうですけど!!でも!!

jungkook.

別に良いじゃないですか~キスくらい.

jungkook.

僕なんて慣れたもんですよ.

○○.

な…なんて破廉恥な…

jungkook.

キスくらいで照れちゃって,本番とかどうするんですか?

○○.

本番?

jungkook.

いわゆるセック…

○○.

ああもういいです…それ以上言わないで…

jungkook.

笑笑

私はこんなにも動揺しているのに,張本人はなんとも思っていないなんて.

○○.

初めて…だったのに…

jungkook.

え?今何て…

○○.

…なんでもないです.

○○.

そろそろ降りましょう?

jungkook.

そうですね,案内します.

車を降りると,駐車場らしき場所は光一つなく,空気もひんやりとしていた.

jungkook.

はい,手.

○○.

え?

急に差し出された男の手に戸惑ってしまう.

jungkook.

繋ぎたくないならいいですけど,迷ったら終わりですよ?

○○.

…ありがとう…ございます.

男の手は,人を殺しているとは思えないような,暖かい手だった.

駐車場から暫く歩き,エレベーターを降りると,人の姿が見えた.

男は真っ先にその人達の元へと向かって行く.

jungkook.

ヒョン~ただいまです~.

jin.

お~ジョングガお帰り~,その子か?お前の言ってた子.

jungkook.

そうです.

jungkook.

○○さん,この人はジンヒョン,僕達の中で最年長の人です.

○○.

よろしくお願いします,○○です.

ジンさん…黒髪の綺麗な優しそうな人.

とてもじゃないけれど,人殺しには見えなかった.

jin.

うんよろしくね,○○ちゃん.

jin.

顔は腫れてて痛々しいけど,整ってる.

○○.

…はい?

yoongi.

ジンヒョン,直ぐに人の顔に口出すの止めといた方がいいですよ.

次にやって来たのは,落ち着いた雰囲気の,クールな顔立ちの人だった.

jungkook.

この人はユンギヒョン,スナイパー担当です.

○○.

スナイパー…

yoongi.

細かい事は気にすんな,取り敢えず俺の邪魔だけはすんなよ.

○○.

っはい,気をつけます.

鋭い目で睨まれて,思わず身構えてしまう.

ふと,ユンギさんの視線が私の手元に注がれていた.

yoongi.

…お前らできてんの?

○○.

え?

yoongi.

手,ずっと繋いでんじゃん.

jin.

や~そうだったのか!?ヒョンには分からなかったな~.

jin.

ジョングガが女連れ込むなんていつもの事だし.

○○.

…っち,違いますっ!!誤解です!!

jungkook.

あっ…

手を振り払うと,何故か男が残念そうな声を上げた.

yoongi.

そうか?つまんねえな.

jin.

ま~いいじゃんユンギヤ.

jin.

その前に,○○ちゃん手当てしなきゃ.

○○.

…はい.

jungkook.

テヒョンイヒョンの所に連れて行ってきます~.

jin.

テヒョン?○○ちゃん連れてって大丈夫なの?

yoongi.

ジョングクが居るなら大丈夫だろ.

3人の会話はよく分からなかったけれど,手当をしてもらえるようだ.

ジンさんとユンギさんと別れ,再びエレベーターに乗る.

○○.

テヒョンさんってどんな人なんですか?怖いですか…?

jungkook.

いいえ,いつもニコニコしていて優しいですよ.

jungkook.

でも…

○○.

でも?

jungkook.

とんでもない女好きなんです…

○○.

どの口が言っているのだろう,と思った.

episode three end.

next ♡→100.

悪魔くんの仰せのままに.

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