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にここ
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#だるまさんがころんだ
𝗺𝗶𝗻𝗼𝗿𝗶
10
#オリジナル
重田💋(omoda)
495
終電間際の電車に、大阪は一人で乗っていた。
大阪
窓の外は真っ暗
車内には数人しかいない
大阪はスマホを眺めて次の駅で降りるつもりだ
ところが
ガタン ゴトン
電車が突然激しく揺れた
大阪
電車が止まる
聞き慣れない駅名が、車内モニターに表示された
『きさらぎ駅』
大阪
大阪は窓の外を見る
そこには小さな無人駅
誰もいない
駅員もいない
そして、何故か電車の乗客も消えていた
大阪
さっきまでいた人たちが居なくなっている
大阪は慌ててドアへ向かう
大阪
ドアがしまった
電車は動かない
その時、スマホが震えた
東京からのメッセージだった
『大阪さん今どこですか?』
大阪はすぐ返信する
「きさらぎ駅っていう所に」
既読が着く
数秒後
『そこから出たらいけませんよ』
「なんでや?」
『私も今そこに居ます』
大阪は顔を上げた
大阪
ホームの向こう
駅の中に東京が立っていた
大阪
大阪が駆け寄る
東京はいつもの穏やかな顔で笑った
東京
大阪
東京
東京は大阪の手を取ろうとする
その瞬間──
スマホが震えた
『それは私ではありません』
大阪の顔から笑みが消えた
大阪
目の前の東京が首を傾げる
東京
『絶対にその人に着いていかない出ください』
大阪は一歩下がった
大阪
東京
大阪
大阪は目の前と東京をじっと見る
大阪
東京
大阪
東京
大阪は確信した
大阪
東京
東京の表情が消えた
東京?
声が低くなる
大阪は逃げた
駅の階段を掛け上がり暗い道を走る
後ろから足音が聞こえる
東京?
大阪
東京?
東京の声
けれど、大阪は振り返らない
やがて遠くに明かりが見えてきた
駅だ
大阪は夢中になりながら走った
駅名を見る
『新大阪』
大阪
ホームには本物の東京が立っていた
東京
大阪
大阪は息を切らしながら東京の元へ走る
大阪
東京
大阪
東京は少しだけ安心したように笑った
東京
2人は電車に乗った
電車が走り出す
大阪は窓の外を見た
そこには、もうきさらぎ駅はない
大阪
東京
大阪
東京
東京は答えなかった
──翌朝
大阪はスマホを見て固まった
昨夜東京とのメッセージの履歴
そこには確か
『そこから出てはいけません』
『私も今、そこにいます』
というメッセージが残っている
送信時刻は、、、
23時47分
大阪がきさらぎ駅に着いた時刻より10分もの前だった
大阪はゆっくり画面を閉じた
その日から大阪は二度と終電に乗らなくなった
そして東京にも、昨夜のことを話さなかった
ただひとつだけ
大阪のスマホには存在しない駅な名前が履歴として残っている
『きさらぎ駅』
それを消そうとすると必ず1度だけ
知らない番号から電話がかかってくる
だから大阪はもう消さない
これで、きさらぎ駅のことは終わった
コメント
1件
うわ、めっちゃ怖かった……!「きさらぎ駅」の都市伝説を大阪と東京のキャラでやる発想、めっちゃ好きです。特に「本物の東京は変な時に敬語になる」って見分け方、めっちゃ笑ったけど確かにそれっぽい(笑)。送信時刻が到着より前だったっていうラストの伏線が本当にゾッとする。日常が急に歪む感じがうまく描かれてて、一気に読んじゃいました。続きが気になるけど、この1話だけでもきれいにまとまってて読み応えありました!