雪華と桜華の物語

私は蕗谷 雪華

今は初任務の場所に向かっております

ﾄﾞｶン

ｽｯ(飛んで避ける)

ｺﾞｷｯｺﾞｷｯ(手を鳴らす)

ｺﾞｯ(鬼が雪華の元へ)

ﾊﾞｯ(棒を振り落とす)

ｷﾝｯ(棒を刀で受け止める)

ｺﾞｺﾞｺﾞ

ﾊﾞｯ(受け流す)

全集中・華の呼吸

肆の型

天真爛漫の魅力

ｻﾞｸｯ

ドンッ

吹っ飛ぶ

ﾄﾞﾝ

ガンッ(蹴り)

ﾊﾞｯ(殴り掛かる)

カンッ(足を片方あげ蹴飛ばす)

その体制のまま両腕を斬る

両腕を斬った後足の片方を斬る

全集中・華の呼吸

これは誰の記憶だ？

俺にこんな記憶があったのか？

後ろの背景は血と思ってください

弟じゃないｯｯｯ！

ｸﾞｼｬﾘ

あぁそうだ俺には兄がいた、とても優しく貧弱な俺を差別したりせず、普通に接してくれた

俺はこんな貧弱な俺が嫌いだった

ある日の夜、俺は「あの方」に出会った

それから俺の記憶はあまり残っていなかった

だけど、今思い出した、俺はあの日の夜、大好きだった母さん父さん兄さんを自分の手で

殺してしまったんだ

しかも今思い出すなんて…

これは鬼になった俺にへの天罰か？

鬼になったら貧弱だった俺が元気になれば兄さんが喜んでくれるかもしれない

そう思ってたのに

弟じゃないｯｯｯ！か…

そうだよな、兄さんから見たら俺の姿は変わり果てていた

けど、どんな姿になっても…俺を差別して欲しくなかった

他の誰かに気味悪がってもらったっていい

兄さんだけは……こんな俺でも愛して欲しかった

壱の型

懺悔参り

ｽｯ、ﾎﾟﾄ

ﾊﾞｯ(顔を上にあげる)

ｻｧｧ(辺りが少し明るくなる)

ﾎﾞﾛ

トッ

グサッ

懺悔参り

自分の行いが悪いことだと気づいた鬼にだけ振るう剣撃