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「 "残された希望" を繋げるのは、 壊す者じゃない。 ......残された者の役目」 ーー弟子
時間経過(数年後)
あの日、血の嵐に拾われた少年 今や中学を卒業し、 かつての "ダンボール陣地"を今でも時折見に来る 街は変わった 人も変わった けれど、 あの夜の温もりと衝撃だけは、 胸に焼きついていた
少年
少年
そんな呟きを、誰かが "聞いていた"
夜。とあるビルの屋上。 そのに立っていたのは、 長いフード付きのコートをまとった "誰か"
少年
血の嵐の弟子
風が吹き抜け、白い髪が少しだけフードの隙間から覗いた 右目には粗末な眼帯。 左目が紅く光る
血の嵐の弟子
少年
少年
少年
少年
少年
弟子は数秒黙ってから、背を向けた
血の嵐の弟子
血の嵐の弟子
血の嵐の弟子
血の嵐の弟子
血の嵐の弟子
少年
少年
少年
少年
少年
その言葉に、弟子の指がピクリと動く
血の嵐の弟子
血の嵐の弟子
弟子は猫の形のピアスを触りながら 小さな袋を投げた その中には血の嵐が作った "手帳"のコピー そこには 「未来に繋ぐ子供」、「残すに値する存在」 とだけ書かれていた 少年の名も記されていた
少年
少年
血の嵐の弟子
血の嵐の弟子
血の嵐の弟子
そして弟子は夜へと消えた 少年は静かに 手帳を胸に抱きしめて呟いた
少年
少年
少年
少年
少年
教科書 備考欄 「 "血の嵐の弟子"とされる存在は極めて謎が多い だが、彼女が、後世に繋ぐ役割を自覚していたという証言がいくつか残っている それは、"血の嵐の遺志"そのもの だったのかもしれない」