ぬっし☆
ぬっし☆
ぬっし☆
ぬっし☆
ぬっし☆
ぬっし☆
ぬっし☆
ぬっし☆
ぬっし☆
ぬっし☆
ぬっし☆
ぬっし☆
ぬっし☆
ぬっし☆
ぬっし☆
ぬっし☆
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ぼふっ
重力に身を任せながらソファーにダイブすると、ぼふっという音が部屋に小さく響き渡った 寝たいのに眠れないというのはまあまあ辛いものだと大きなため息をついた どうやったら寝れるかなー…とソファーに倒れたまま考える
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何か見てれば寝れるはず、とソファーに座り直しリモコンを手に持つ ピッ、と電源ボタンを押しテレビをつけた
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ついた番組はニュース番組だった あー、ニュースかぁ、と番組表を見るが他におもしろそうなのがやってなかったため、チャンネルを変えずにそのまま見ることにした
ニュースの内容を右から左へ聞き流す 「今はこういう便利商品が流行っているようです!」と女性アナウンサーがニコニコしながら紹介している様子をただぼーっと眺めていた
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あれから何分たったのだろうか やっと少しは眠たくなってきたため、そろそろ布団に行こうかとテレビを消そうとしたときだった 「では、続いての○○です。」と次のニュースに移ろうとしていることも気に止めず電源を消そうとした指を止める
「去年、世間を大きく騒がせたサッカー!」 「~~~で、注目の選手がまた大きな活躍を見せたそうです!」
その言葉を合図に画面が切り替わり、それぞれの選手が活躍した場面の映像が流れ始めた
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…サッカーはあまり好きじゃない
嫌いって訳じゃないけど好きじゃない もちろん理由なく好きになれない訳じゃないけど、
…え?理由はなんだって? んー、言わなきゃ、だめ? …わかった言うよ、 …だって、
…だって、真っ先にあいつが思い浮かぶから
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気を紛らわすために一人で会話してみたが意味がなかったようだ もちろん今もあいつのことが真っ先に思い浮かび、そこからいつものように嫌な思考で頭が埋め尽くされた
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止まっていた指を動かし、ピッ、とまた音をたてテレビを消した
…もし、キヨくんがゲーム実況者じゃなくてサッカー選手になっていたら、俺と友達には絶対なってないだろうしそれどころか出会ってさえいなかったかもしれない
もし、キヨくんがゲーム実況者じゃなくてサッカー選手になっていたら、もっと良い女の子、もしかしたら女優さんと結婚してもっと幸せな人生を送っていたかもしれない
今自分が感じている幸せが、思い出が、もしかしたら全てなくなってしまっていたのかと思うと、なんだか怖くなって小さく身震いをした
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先ほどまでの眠気は当たり前のようにふっ飛び、また寝むれない、そして新しく追加された寝たくないというこの2つの状態異常のせいでまた眠れなくなってしまった
そして選択肢が2つ どうしようかと悩んだが、このままだと全くといっていいほど眠れなさそうなので2つの選択肢のうち、前者を選ぶことにした …いや、選択肢なんて最初から1つしかなかったのかもしれない
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くだらないRPGごっこはやめてスマホを取り出し、キヨくんとのトーク画面を開く そして少し迷ったあと覚悟を決めて「ごめん、会いたい。」「今から家いってもいい?」と送信した 画面を閉じた数秒後に通知音がなり、思わず口元が緩む 返ってきた内容を見て、胸がきゅんとなった
「会えるけど危ないからだめ、」 「すぐ行くから家で待ってて」
「うん、わかった」と返事をして画面を閉じ、スマホを横に置く 今から会える、ということに少しでも胸が高鳴ってしまったのは事実で、 少しはサッカーの話を聞いてやってもいいかななんて思いながら胸の高鳴りを誤魔化すように近くのぬいぐるみをギュッと抱き締めた
ぬっし☆
ぬっし☆
ぬっし☆
ぬっし☆
ぬっし☆
ぬっし☆
ぬっし☆
ぬっし☆
ぬっし☆
ぬっし☆
ぬっし☆
ぬっし☆
ぬっし☆
ぬっし☆
コメント
9件
ギュッってぬいぐるみを抱きしめるとか可愛いかよッ!!
やばい、ぶわってなんかきた...(?) レトさんの中でも葛藤があるんだよね、心配しないでキヨは絶対離れたりしないから~~泣 って言ってあげたい、、。 キヨが危ないから俺が行くっていうとこらぶいです好
やばいアホな俺にはさっぱりぴーまんなんだけど汗汗 何回も読み返してじっくり考えよ、、、ww