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1911.3.16 悪魔の誕生
ヨーゼフ・メンゲレ (Josef Mengele) ドイツ南部バイエルン王国の裕福な農業機械工場経営者の3人息子の長男として生まれた。
大学時代は遺伝学、医学、人類学を研究。
メンゲレ一家はヒトラーを崇拝するようになっていく(ヒトラーは農業支援の政策を打ち出したため父親が支持した)。
メンゲレは科学的な装いをまとったヒトラーの人種差別主義を受け入れた。
1937年にナチ党に入党。1943年、アウシュヴィッツ強制収容所に配属され、主任医官になった。
「死の天使」 彼は、アウシュヴィッツ強制収容所 (ドイツが第二次世界大戦中に国家をあげて推進した人種差別的な絶滅政策 (ホロコースト) および強制労働により、最大級の犠牲者を出した強制収容所。)でそう呼ばれ、恐れられた。
収容された人びとに対して数々のおぞましい医療実験を行う。
細菌を注入し頭蓋骨を開き、臓器を取り出した。
実験の対象者や、ガス室へ送るべき者を選別する際には制服と白手袋を着用し、クラシックの指揮者さながらに作業にあたった。
メンゲレは子供たちを「私のモルモット」と呼び、単なる人体実験の材料として扱った。
双子への異常な執着心 当初の実験は身体を比較するだけであったが徐々にエスカレート。
健康な双子の眼球を摘出して瞳の観察をしたり、また双子の瞳に絵の具を注射して瞳の色を変える実験なども行ったりした。
双子のユダヤ人の腕と脚を切断してつけ替えた後、その生態反応を調べる奇怪な実験まで行った。
2つの同じ臓器が1つの身体で正常に機能するかを確認するために、双子の背中同士を合わせて静脈を縫い合わせることで人工の「結合双生児」を作ることを試みた。
1949年、戦争犯罪追及を逃れようとする元ナチ党員の多くとともに、メンゲレはアルゼンチンに逃亡。
彼は、その後も各国を転々と逃亡し、戦後死ぬまで逃げ果せた著名な戦犯の一人となった。