TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

次の日の休み時間

風間千尋

平次くん、剣道部のマネージャーってどうかな?

藤堂平次

運動しねぇのは勿体ねぇと思うけど、剣道部に来てくれるならなんでも良いやッ!

藤堂平次

屯所に料理の上手い人がいるから、その人に教えて貰えばいいよッ!

藤堂平次

ってことで放課後、剣道部覗きに来いよなッ!

ー放課後ー

鈴鹿千秋

千尋ちゃんッ、家庭科部見学に行きましょッ!

隣の教室から千秋が来る

風間千尋

千秋ちゃん、ごめん。剣道部どうかって誘われてて…ほんとにごめんねッ!

鈴鹿千秋

え?聞いてないわ?何でよりによって剣道部なの?

鈴鹿千秋

怪我のことがバレたらまたあんな事が起こるかもしれないのよ?

風間千尋

でも、マネージャーなら大丈夫かな?って…

鈴鹿千秋

なんで剣道部?他の部活のマネージャーはダメなの?

風間千尋

平次くんが是非って誘ってくれてて…

鈴鹿千秋

よりにもよって…なんであの人達なの?

千秋がボソリと呟く

風間千尋

え?なんて?

千秋の言葉が聞き取れなかったのか、聞き返す

藤堂平次

わりぃッ!またせたな、じゃあ行こうぜっ!

トイレから戻ってきた平次が千尋を誘う。

風間千尋

じゃあ千秋ちゃん、また明日。

2人が歩き出そうとする時、千秋が口を開いた

鈴鹿千秋

よしッ、決めた!私も剣道部のマネージャーになるッ!

道場

斎藤肇

風間だけではなかったのだな

鈴鹿千秋

鈴鹿千秋と申します。よろしくお願いします。

千秋は軽く頭を下げる

風間千尋

(まさか千秋ちゃんも来るなんてびっくりしたけど、信頼できる人がいてくれて良かった…)

???

千尋ちゃん、運動神経抜群なのにマネージャーって勿体ねぇよなぁ〜

藤堂平次

だろッ?俺もそう思ってんだよッ!

鈴鹿千秋

馴れ馴れしく"千尋ちゃん"って呼ばないでくれません?仮にも教師でしょ?"仮にも"

???

失礼だなぁ〜、千秋ちゃん!

鈴鹿千秋

馴れ馴れしく呼んでんじゃねぇッ!

人格が変わったかのように千秋が、ツッコむ

その隣で驚き、目を見開いている千尋が居た

風間千尋

(千秋ちゃんは剣道部の人達の事嫌いなのかな?)

風間千尋

先生方も部活に入られるんですか?
顧問は土方先生、お1人ですよね?

斎藤肇

この学園は教師も参加したければ入部していい決まりになっている。

風間千尋

へ〜、珍しいですね

土方影歳

御託並べてねぇで、さっさと準備しやがれッ!

『へーい』

準備に取り掛かり、土方が当たりを見渡し、沖田がいない事に気づく。

土方影歳

おい、総はどうした?

斎藤肇

総は土方先生にするイタズラの準備だと言い帰りました

土方影歳

なんで止めなかったんだ。
まず、それを本人の前で言うもんじゃねぇ

斎藤肇

アイツ、止めても聞かないし…その事は土方先生もご存知のはず

土方影歳

……総の事はもう放っておけ

そして部活が始まり、千尋は部員達の剣筋を観察していた

風間千尋

(平次くんは小回りがよく効いて、風のように素早い動きができる)

風間千尋

(永倉先生は体格も大きいし力強い剣筋)

風間千尋

(2年の斎藤先輩は……あれ?左利き?)

千秋にツッコまれていた男

"永倉新一"

部員を見ている土方に声をかけた

風間千尋

あの、土方先生

土方影歳

なんだ?

土方が千尋を睨むように横目で見る。

風間千尋

斎藤先輩って左利きなんですね。
普通なら右利きに直すと聞いたのですが

土方影歳

意外に良く見てんな

風間千尋

あッ!いえ、少し気になっただけで…

土方影歳

…左利きは個性の1つだ。
無理に直す必要はねぇ

風間千尋

……土方先生って怖そうに見えますけど、生徒のことはちゃんと見てるんですね

土方影歳

お前、俺をなんだと思ってんだ

永倉新一

誰かタオルくれッ

鈴鹿千秋

自分で取りなさいよッ

千秋はタオルを永倉に投げつける

部活の時間が終わり、斎藤と千尋の2人が残って片付けをしていた

千秋は迎えが来たため、先に帰った

風間千尋

……斎藤先輩って左利きなんですね

斎藤肇

そんな所まで見ていたのか。

斎藤肇

…昔は直そうと考えたが土方先生が"そのままでいい"と言ってくれたんだ。

斎藤肇

だから俺は土方先生に何処までも着いて行くと決めたんだ

風間千尋

斎藤先輩は土方先生を尊敬してらっしゃるんですね

斎藤肇

アンタは周りを良く見ているな。
永倉先生と平次が言っていた事が分かった気がする。マネージャーにしておくのは勿体ない

斎藤は静かに微笑んだ

金曜日

藤堂平次

千尋、悪ぃんだけどさぁ毎週休日は屯所で泊まってくんねぇかな?

風間千尋

え?毎週…?

2人の間に土方が割って入るように口を開く

土方影歳

なんだ?都合の悪い事でもあるのか?

土方がギロリと千尋を睨む

風間千尋

別に、そう言う訳では…

土方影歳

自分が今、監視下に置かれている事を忘れるな

永倉新一

屯所に女の子が来るとなりゃ華やかになっていいじゃねぇか

永倉の頭の中では可愛い女の子の手料理が食べれると言う期待でいっぱいだった

斎藤肇

アンタに屯所の家事全般を任せるようになるかもしれないが、頼む

風間千尋

洗濯掃除くらいならできます。

千尋は料理がからっきし駄目なのを伏せていた

この作品はいかがでしたか?

43

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚