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作者のゆゆです。「君と夏」を読んでくださりありがとうございます。今回は裏設定です。この物語はモブに当たる人物以外の名前は花の和名をもとに名付けています。花は花言葉から選んでおり、その人物の本質を表しています。ちなみにモブに当たる人物の名前には共通点があります。わかりやすいとは思いますが、是非見つけてみてください。
私の名前によく似た花がある
私
その花の花言葉は私とは全く関係無いものだ
私はあの子を、藤花ちゃんを傷つけることしかできないのだろうか
私
遂にその日がやってきた
7月を迎えた今日は清々しい夏の青空だ
私
私
胸が重苦しくて痛い。醜い感情は深くなるのに、あの子の眩しさは変わらない
私
マネージャーの仕事で二人きりな今、やることはたった一つだけ
たった一つなんだ
私
なのに口から言葉が出ない。何一つとして
私
横目にあの子を見てみる
やっぱり藤花ちゃんは眩しかった。その眩しさに失明してしまいそうだった
藤花
私
藤花
私
危ない。気づいてたのか…。流石に見過ぎたかな
藤花
私
そう言われるがままに私は休み始めた
藤花
藤花ちゃんが聞いてきた。突然言うので私は呆気にとられてしまった
私
藤花
私
心配するなんて余計なお世話なんだ
藤花
私
藤花
私を置いて藤花ちゃんは話をどんどん進めていく
私
藤花
藤花
私
藤花
藤花
もうやめてよ!
藤花
本当に…やめてよ…
心が崩されていく。崩壊は止まらずにボロボロと砕け落ちてバラバラに散っていく
私
私
私
必死に言い訳する
藤花
藤花
私の嘘が傷ついていく
起きた事はただ一つ。私がいないと証明しようとした聖人に今、手を差し伸べられている
その手を散々嫌ったはずなのに、向けられるとその手を否定できない
私
言葉の暖かさか、罪悪感か。私の目は涙で溢れた。全く止まらなくて恥ずかしくなる
こんな姿は誰にも見せたこと無かった。見せない為にたくさん堪えてきたのだ
私
藤花
悲しそうな声で、あの子は呟くように言う
そして藤花ちゃんは私を抱きしめた。とても優しく。暖かく。じんわりと
私
私
私
私の頭には同じ言葉が浮かんでいっぱいになる
私
藤花
そう言うと藤花ちゃんは自分のリュックを漁り始めた
私
藤花
目的の物を見つけたらしい藤花ちゃんは、私に何か差し出した
私
藤花
藤花
私
顔を見上げると、藤花ちゃんは静かに微笑んでいた
部活が終わり、私は逃げるように帰路を急いでいた
私
手には藤花ちゃんから貰ったゼラニウムの造花を握っている
私
私の名前と物凄く似ていた
私
昔見た図鑑の記憶を探って考えるみる。確かゼラニウムの花言葉は…
私