/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
哲也
おーい
哲也
今度うちに泊まりにきてよ
馬弘
馬弘
ごめん
馬弘
バイト中だった
哲也
あ、ごめん
哲也
後で話すか
馬弘
いや、今休憩中だから大丈夫
馬弘
で、なんだ？
哲也
いやさー
哲也
俺ら最近学校でしか会ってないし
哲也
前はよく外遊びに行ったのにな…っと思って
馬弘
まあ確かに
哲也
お前も、元カノに振られてめっちゃ落ち込んでるし笑
哲也
いい休養になんじゃねえかな
馬弘
笑笑
哲也
愛花(あいか)だっけ
馬弘
ちげえわ笑
馬弘
それで(まなか)って読むんだよ笑笑
哲也
あ、そうか
哲也
前も間違えたな、俺
馬弘
うんww
哲也
まあお前の元カノはどうでもよくて
哲也
俺の家、来れる？
馬弘
うーん…
馬弘
バイトとかでちょっと忙しいから
馬弘
お前がこっちに来てくれるのなら…
馬弘
大丈夫だけど
哲也
あ、じゃ、そうするわ
馬弘
おう、よろ
馬弘
明後日とかどう？
哲也
あ、いいぜ
哲也
何時頃？
馬弘
一時くらい？
哲也
りょ！
２日後
13:06
哲也
わりぃ、ちょっと遅れた
馬弘
大丈夫
哲也
なんか…この家臭くね？
馬弘
そうか？
馬弘
まだこの暮らしに慣れてないからかもな
馬弘
片付けとかがまだ
哲也
まだ慣れてねえのかよ
哲也
もうお前半年以上経ってんじゃん
馬弘
最近ちょっと周りの環境が変わってな
哲也
ふーん……？
哲也
ま、いいや
哲也
何すっか？
哲也
外行く？
馬弘
いいけど
馬弘
その前にちょっとこれ見たいんだ
哲也
何これ
馬弘
面白そうだろ
馬弘
お前も俺の隣来いよ
哲也
うん
哲也
え
馬弘
ん？どうした？
哲也
お前の服…さっきの匂いするわ
馬弘
この部屋の匂い？
哲也
うん
哲也
え、お前めっちゃ臭いぞ
馬弘
そうか…？
馬弘
…クンクン
馬弘
うーん、良い匂いだと思うけどな
哲也
え？
哲也
お前鼻おかしいんじゃねえの
哲也
臭すぎww
哲也
これ前会った時も着てたな
哲也
洗ってねえの？
馬弘
洗うわけないだろ
馬弘
愛花ちゃんの良い匂いのする服なんだから
哲也
え…？
哲也
これ、愛花って元カノの匂いなの？
馬弘
うん
馬弘
愛花ちゃんの血も混じってて
馬弘
…あぁ…何度かいでも良い匂い…
哲也
お前…ヤバイだろ
哲也
血…って……
馬弘
別れ話を切り出された時にさ
馬弘
あなたは私を幸せにすることは出来ないの
馬弘
って言われたんだよ
馬弘
んだから、死んだ父さんに会いたがってたから
馬弘
天国で会わせてあげようと
馬弘
俺は幸せにやってあげたんだぞ？
馬弘
それなのにみんなみんな…
馬弘
俺がひどいって…
哲也
馬弘
馬弘
俺は悲しくってさ
馬弘
愛花ちゃんは捨てようと思ったけど
馬弘
もったいないし、今僕の目をちゃんと見据えてくれるのは
馬弘
愛花ちゃんだけなんだ
哲也
馬弘
哲也
頼むから目を覚ましてくれ
馬弘
今日の朝ごはんは
馬弘
おいしいおいしい血だった
馬弘
哲也、ちょうど良かったよ
馬弘
愛花ちゃんの血が、もう絞り出さないと出なくなってたんだ
馬弘
ちょどいい、誰かの血が欲しかった
哲也
おい、お前まさかーー
馬弘
このナイフは
馬弘
愛花ちゃんを幸せにしたナイフだよ
馬弘
哲也も
馬弘
幸せになってね
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
