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大橋和也side 現在

過去のことを思い出してしまった

辛い、、、嫌や、、、

だんだんと大ちゃんから教えられた部屋に近づいてきた

あの時、俺はどうすればよかったんやろ、、、

大ちゃんに誘われた時にどう言えばよかったんやろ、、、

断る、、、でも断ったらみんなに虐められる、、、

絶対にできない、、、

そんなことを考えていたら、着いてしまった

雅(流星)

ここですか?

和也

え、あ、うん、、、

俺は雅をドアの前に立たせた

俺がドアを開けた途端に、大ちゃん達が水をかける作戦や、、、

もう、大ちゃん達はスタンバイをしているはず、、、

ドアを開けないと、、、

そう思い、ドアノブに手をかけた

和也

、、、

何故だろう、、、

手が動かない、、、

俺の体が、ドアを開けようとしない

雅(流星)

〈 メンバーも
守れないなんて
リーダー失格だよ 〉

俺はリーダー失格や、、、

分かってる、、、

メンバーも守れないなんてリーダー失格や、、、

メンバー?『ただの』メンバーなのか?

俺にとって雅は『ただの』メンバー?

いや、違う

『ただの』メンバーなんかじゃない

雅(流星)

大橋くん、開けないの?

雅がドアを開けようとしている

ゆっくり開いていく、、、

和也

〈 俺は
リーダーになったら、
なにわ男子を伝説の
アイドルにしたい 〉

なにわ男子が結成してすぐの雑誌のインタビューで、 言った言葉や

和也

〈 メンバー、、、違う。
『家族』を俺は
支えていきたいんや 〉

この言葉、、、

俺が大切にしてきた言葉、、、

和也

〈 そして、大切な仲間を
ずっと守りたいんや 〉

守る、、、守らないと!

雅(流星)

ドアが完全に開いた

目の前にはバケツを構えた大ちゃん達

中に入っていた水が雅に向かってきた

俺は勢いよく雅を押した

雅は床に倒れ込んだ

でも、これで、、、

バシャンッッッ!!

大きな水の音がした

冷たい水が、俺に全てかかった

そう、俺が雅を押し倒した途端、俺に水がかかった

丈一郎

大橋!?なんで!?

1番最初に声を上げたのは丈くんだった

和也

クッッ

雅(流星)

大橋くん!

雅は立ち上がり、びしょ濡れの俺に駆け寄った

良かった、、、雅は無事みたいやな、、、

大吾

はっすん

背筋が凍った

いつもの大ちゃんの声より、明らかに低かったから

嫌な予感がした

大吾

裏切り者やな

もう、終わった、、、

俺たちにキズナなんてない

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