テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
らーゆダヨ🍜
67
ハイキューらぶ💞
26
コメント
2件
投稿ありがとうございます 毎度毎度面白くて好きです 投稿してくれる主さんも 大好きです😘 これからも頑張ってくださいね💕︎
うわ、角名くんの「性格が悪いのは致命的」からの傘貸しの流れ、最高すぎるでしょ…!あの一言が伏線になってる感じ、グッときたわ。雨の中で「夜までやまない」って言って傘差し出す角名、普段の冷めた態度とのギャップで心臓持ってかれた。〇〇の「ありがと」って言うシーンも、悪役設定とは思えない自然な可愛さがあって良かった。しず視点の「傘、持ってこなければよかったな」の切なさも刺さる…次の展開が楽しみすぎる🔥
昼休み
チャイムが鳴り
廊下は生徒たちで溢れていた
宮治
宮侑
宮侑
宮治
宮治
バレー部の数人が
他愛ない話をしながら廊下を歩いていた
侑がふと外を見る
宮侑
宮侑
みんなが釣られて視線を向ける
中庭のベンチ
木漏れ日の下
1人の女子生徒が座っていた
イヤホンを耳につけ
目を閉じていた
風で長い髪が揺れる
その横顔はまるで1枚の写真みたいだった
角名
宮治
宮治
宮治
宮侑
宮侑
好き勝手盛り上がる周り
角名はスマホから目を離さず黙って聞いていた
するとひとりが肩をすくめる
宮治
宮治
宮侑
宮侑
どんどん盛り上がっていく
治がふと角名を見る
宮治
宮治
角名はスマホをいじったまま答える
角名
角名
宮侑
宮治
宮侑
宮治
治は苦笑しながら言う
角名は肩をすくめる
角名
みんながぞろぞろと歩き始める
その後ろを角名はゆっくりついて行った
ふと視線を外にやった
ベンチに座る〇〇
誰とも話さず
ただイヤホンをつけて座っている
ふと昨日の笑った顔を思い出した
角名
角名は誰にも聞こえないくら位に呟いた
角名
角名
この言葉の意味はわからなかった
宮治
角名
放課後
チャイムがなってから
もう1時間くらいが経っていた
誰もいない空き教室
〇〇は机に突っ伏したまま寝ていた
ーー ザーッ
激しい雨音で目が覚める
〇〇
ぼんやりと顔をあげる
窓の外は灰色
さっきまで腫れていた空は
嘘みたいに、大粒の雨が降っていた
〇〇
小さくつぶやく
傘なんて持って来ていない
この世界に来てから
天気予報を見る暇なんてなかった
〇〇は重たい足取りで昇降口へ向かった
ガラス越しに外を見る
雨が弱まる気配はない
〇〇
どうしよう
呼べる家族もいない
帰りたくもない
でもこのまま学校にいる訳にも行かない
ため息を着きながら雨を眺めていると
キュッ
キュッ
体育館シューズの音が静かな昇降口に響く
振り向く
スマホを見ながら歩いてきたのは
角名倫太郎
制服ではなく
黒いバレー部の練習着
髪も少しだけ乱れている
...あ
そっか
部活
角名は一瞬だけ〇〇を見る
角名
そのまま何も言わず
昇降口を通り過ぎていった
〇〇
小さく呟く
まぁ...あれだけ嫌われてたら
当然の対応ではある
〇〇はまた雨に視線を戻した
ザーッという音だけが響く
数十秒
不意にもう一度足音が近づいてきた
〇〇
目の前に1本の傘が差し出される
顔をあげる
角名だった
角名
それだけ言う
〇〇は傘を見てから角名を見る
〇〇
角名
〇〇は目を瞬かせた
でもすぐにふいっと顔を逸らした
〇〇
〇〇
角名は窓の外に目を向ける
角名
角名
角名
〇〇
〇〇は少しだけ目を閉じる
そして角名を見る
〇〇
〇〇
〇〇
角名
あまりにもあっさりした返事だった
恩着せがましくもない
『貸してあげる』という顔もしてない
まるで
そこに傘があるから渡した
くらいの自然さだった
〇〇
〇〇はゆっくりと手を伸ばす
傘を受け取る
指の先が少しだけ触れた
少し、胸の奥が揺れる
分からない
ヒロインは石森しず
私は悪役
この世界ではそれは変わらない
どれだけ足掻いても
運命を変えようとしても
そして彼は...
そこまでかんがえて、〇は思考を止めた
これ以上考えても、答えなんかでない
〇〇
角名は少しだけ目を向ける
〇〇は照れ隠しあのように目を逸らした
〇〇
〇〇
それは
茂木〇〇なら
絶対に言わない言葉だった
角名は何も言わなかった
ただ一瞬だけ目を開いた
角名
その短い返事が
雨音に溶けて消えた
放課後
教室の窓を叩く雨音を聞きながら
しずはノートを閉じた
石森しず
今日は少しだけ委員会が長引いた
鞄を持ち、昇降口へ向かう
雨はさっきよりも強くなっていた
石森しず
石森しず
そう呟きながら階段を降りる
その時だった
昇降口でふたりの姿が見えた
石森しず
角名くん
それと
茂木さん
柱の陰から自然と足が止まる
角名が1本の傘を差し出している
しずは何も言わず
その様子を黙って見つめた
角名
短いやり取り
茂木さんは少し困ったような顔をしていた
そしてゆっくり傘を受け取った
そして
〇〇
その言葉にしずは瞬きをした
...ありがとう
茂木さんが
誰かに
そんなふうに言うんだ
少しだけ意外だった
そのままふたりは別れる
角名くんは体育館へ
茂木さんは雨の中へ
しずはその背中を静かに見送る
石森しず
何も考えてないような顔
けれどその奥に
小さな引っ掛かりを感じた
傘...持ってこなければよかったな
心の中でそっとつぶやくと
しずは何事も無かったかのように靴を履き替えた
雨音だけが静かに
そこには響いていた