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おばあちゃん
おばあちゃん
おばあちゃん
スズネ
スズネ
スズネ
おばあちゃん
おばあちゃん
おばあちゃん
スズネ
おばあちゃん
おばあちゃん
スズネ
スズネ
私は小さい頃からおばあちゃんっ子だった
家が近いこともあって毎週のように遊びに行ってた
おじいちゃんは病気で早くに亡くなってしまった
詳しくは覚えてないけど、確か癌
発見が遅れたとかでどうしようもなかったらしい
1人でもおばあちゃんは
私のことをいつも笑顔で迎えてくれたし
学校の行事のときは具合が悪くても必ず来てくれた
そんなおばあちゃんが
大好きなおばあちゃんが
認知症になったらしい
おばあちゃん
小学校の運動会
徒競走の組の中で1番足が速いのは私だった
だから油断してた
バンッ!
スズネ
おばあちゃん
カーブを曲がりきるまでぶっちぎりの1位
事件が起きたのはラスト50メートルあたり
ドテッ
私が転んだ
私が倒れてるうちに皆はゴールしていく
ああ…最悪だ…
せっかくおばあちゃんにカッコイイところを見せようと
そう思って練習から頑張っていたのに
転んでしまった
今更走ったところで最下位で
皆からの視線も痛い
スズネ
泣きそうだった
スズネ
でもそんな私を救ってくれたのは
おばあちゃん
おばあちゃん
おばあちゃんだった
おばあちゃん
おばあちゃん
おばあちゃん
その後の色別対抗リレーでは
私が何人も抜かして1位になり
そのままの順位でゴール
優勝だった
スズネ
私はおばあちゃんに駆け寄った
おばあちゃんはソファに腰掛けていた
隣には私のお母さん
おばあちゃん
お母さん
お母さん
おばあちゃん
おばあちゃん
お母さん
スズネ
おばあちゃん
おばあちゃん
お母さん
スズネ
おばあちゃん
スズネ
スズネ
スズネ
スズネ
おばあちゃんとのたくさんの思い出
私の好きなチーズケーキをいつも用意してくれて
私が転んだ時には助けてくれて
いつも笑顔で優しくて…
おばあちゃん
お母さん
スズネ
私との思い出を無くしたおばあちゃんは
ただのそこらの老婆と何も変わらない
今だっておばあちゃんのことは大好きだ
だけど私が好きなのは今のおばあちゃんじゃない
あの頃のおばあちゃんだ
今はいない
スズネ
仕方ないとはわかってるけど
泣かずにいられる訳ないじゃん
だって私が好きなおばあちゃんは死んだんだから