完璧ボーイ

その後母さんも帰ってくることは無かった。

あれから1年後

俺は小学六年生に。

青は小学二年生になった

学校には行けてない

ご飯は万引きして取っていて

お風呂は人から取った財布のお金で入ってる

毎日は入れない

お腹も満タンにならない

こんな生活が続いた

家は電気が止まって水道が止まって

大家さんに追い出された

もう

何も残ってない

青は今の生活をどう思ってるんだろう

俺は気づいてる

多分青も俺と同じようなことを思ってる

青の笑顔が減った

楽しくないみたい

俺弟ひとりも守れなかったんだ。

弟の笑顔も守れなかった

このまま海に落ちてしまえば。

このまま

このまま海に落ちたら

全てが終わる

青も寝たまま死んで苦しくないよね

今のうちに落ちたら終わるんだ

もう生きなくていい

こんなに苦しんで生きるくらいなら

死んだ方がましなんだ

俺は1歩1歩ゆっくりと前に進んだ

海の方へ

1歩､､､そして1歩

また1歩。

遂にあと一歩で海に落ちる

結構高いな

ちょっと怖いかもっ、w

そうだよね

小6と小2にたいして人生過激すぎるもん

もっと幸せなところで生きたらよかったんだ

父さんが最後に俺に言った

辛い思いしただろうな。って言葉

ごめんねって言うくらいなら

幸せにして欲しかった。

もう死ぬんだ

こんなに色々考えなくてすむんだ

よし

進むぞ